金光の病気の歴史

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人物紹介

金光(かねみつ) 一人っ子

持論が強く人の話を聞かない研究者気質。水江の店の常連さん。嫌いなことはしないタイプで愚痴が多い。フリーライター。歴史が好き。

木奈(もくな) 三人姉弟の長女で弟と妹

姉御肌で面倒見がいい長女タイプ、セミナー講師

堅実的で節約志向。高めあえる関係を好む。

木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男

几帳面でリーダー気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。備品を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。

土樹(どき) 二人兄妹

人間関係を重視してボランティア大好き、土麻のお兄ちゃん。想像力が豊かで歴史もののマンガが大好き、栄養学を教える大学教授。

現代病は繰り返されている

狩猟採集時代でも、人びとの食事の多くは植物に依存していました。

ですが、農耕時代にはいると高カロリーの炭水化物など、栽培植物に依存する割合が高くなったと言われます。

人口の増大に伴って炭水化物への依存がさらに高まり

  • タンパク質
  • ビタミン
  • ミネラル

などが不足するようになり現代人と同じ栄養不足の状態になったと言われます。

全粒粉の穀物であっても偏食だと身体に問題が起こったのです。

穀物の偏食により、

  • ビタミンB1欠乏症の脚気
  • ナイアシン欠乏症のペラグラ
  • ビタミンD欠乏のくる病

などは、農耕時代になってはじめて生じた疾患です。

さらに人口が増え、相対的に栄養バランスが悪化すると、免疫力が低下して感染症の流行が起こりやすくなりました。

さらにエジプトの5千年前のミイラから分かったのは、

  • 関節炎
  • 糖尿病
  • 肺炎

などに苦しんでいたことが分かりました。

またアテローム静動脈硬化や、変形性関節症に罹っていたミイラもありました。

これらは食べ過ぎによる弊害なので、現代特有の病と考えられていました。

エジプト文明ではナイル川を中心とした肥沃な大地が広がっていたので食糧事情は安定していたとされています。

ですが、過度な炭水化物への依存が多くの病気を引き起こしたのは現代とも共通しています。

江戸時代に脚気が流行ったのも同じ理由で、経済的な安定は栄養不足の状態を作るという歴史が繰り返されてきたという事が分かります。

 

まとめ

金光「このように最近、取り上げられている糖質制限は新しい発想ではないんです」

「むしろ、炭水化物の偏食の危険性は昔から認識されていたと言えます」

木一郎「なるほど、問題なのは危険だと分かっていても穀物に頼らないといけない食生活にあるんですね」

土樹「栄養学では何を食べるかですけど、何を食べないかも重要だということですね」

木奈「歴史は繰り返されると言いますが、温故知新とはこのことですね」

金光「そうなんです!こうやって歴史から学べることはたくさんあるから、僕は歴史が好きなんです!」

木奈「ええ、私も金光さんの話を聞くのが楽しくなってきました(笑)」

金光「いくらでも聞いてください!(ガッツ)」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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