東洋医学の気虚を改善する食事とは!
気・血・津液
気虚とは
西洋医学に”気”という言葉は存在しないし解明もされていない。
それを敢えて言葉にするなら、代謝によって作り出されるエネルギーと言えます。
東洋医学において気が足りない状態を”気虚”と表現している。
この概念を理解すれば、不調だけど病院の検査では異常が現れない人も、身体を健康にできますよ。
気虚は西洋医学でも説明できる
気虚とは気が不足している状態で、まずあらわれる症状は倦怠感です。
いわゆる、だるくて疲れやすい状態となりますね。
その他にも、
- 食欲がない
- 胃がもたれやすい
- 下痢しやすい
といった症状が見られます。
お気づきかもしれませんが、風邪をひいた時の症状に似ており、消化器の機能低下がメインです。
また、気は体を温める作用もあるため、気虚の状態だと手足がいつも冷たく、体温が低いといった症状も出ます。
人間は、寝て起きれば体力が回復するので、朝からだるいのは異常状態ですね。
聞けば分かる気虚のメカニズム
体温が低いというのは、代謝が低い人によく見られる症状ですね。
また、消化機能の低下は、身体の中のエネルギーが足りない時に起こります。
身体の中で起こる代謝量は一定なので、身体が弱っている時は、修復にエネルギーを集中して消化にエネルギーを取られないために食欲がなくなります。
ですので、気虚が起こる前段階として、身体が弱っているのが問題ですね。身体が弱るきっかけとして
- 暴飲暴食
- 精神的ストレス
- 過剰な肉体労働
以上のような原因で起こります。
もしくは、たいした事はしていなくても栄養不足だったり睡眠の質が悪かったりすると身体は弱ります。
気虚を改善するには食事に気をつけよう
気虚の体質改善には、規則正しい生活が欠かせません。
代謝を上げるためには、朝の過ごし方が重要です。
そのため、気虚の人は朝が苦手なタイプが多く、朝食を食べない人が多いですね。
また、寝る前の食事や食べ過ぎ、夜更かしが身体の代謝を低下させます。
また炭水化物に偏った生活も気をつけましょう。
代謝を向上させるためには、豆類や芋類などの胃腸の働きを高めるものを積極的に摂りましょう。
そして、体温を高めるのが重要なので、お風呂に入る習慣をつけると良いですね。
加えて肉類の摂取が大切です。
牛肉の特徴は、鉄分の吸収しやすさですね。鉄はカルシウムが多いと吸収を阻害されるので肉の中では最も効率的に吸収されます。
実は、鉄と言っても動物性はヘム鉄と呼ばれ、植物性のノンヘム鉄に比べると10倍の吸収力があるのです。
そして新陳代謝を促す亜鉛が豊富です。血虚(栄養不足)には牛肉の赤身が良いですよ。土タイプにお勧めです。
季節の変わり目に体調を崩し、ダルくなりやすい人は意識して牛肉の赤身を摂りましょう。
赤身なら肉の中でも消化しやすいので、胃腸が弱い人でも安心です。霜降りは胃腸の負担となるので、胃もたれする人は避けましょう。
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まとめ
東洋医学では、気という概念で説明していますが聞いてみれば普通の事だったりします。
でも、東洋医学が作られたのは2000年以上も前の事なので、現代では当たり前の事も最初に気づいた人はなんてすごいんでしょう!
今回は、簡単に気を説明しましたが、東洋医学の奥の深さは、血と津液もあるので、そちらもあわせてどうぞ。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院