東洋医学とは何か?鍼灸の世界から西洋医学と比較して読み解こう!
東洋医学と西洋医学の違い, 気・血・津液
東洋医学
東洋医学の鍼やお灸で病気が治るメカニズムはどうなっているんだろう?
西洋医学で説明する事は出来るのか?
そんな疑問を抱いていませんか?
実は、鍼灸治療は、すでに法則性と再現性が確認されているので、科学的に立証されている部分もあります。
こちらでは東洋医学を西洋医学と鍼灸の観点から解説していきます。
なぜ東洋医学を勧めるのか?
鍼灸に関しては、西洋医学のようなエビデンスは、まだ存在しない分野も多くあります。
しかし、あくまで現代の定義には当てはまらないだけで、大量のデータや文献は存在します。
一口に科学的根拠が重要と言っても、治るという定義すら実は曖昧なのはご存じですか?
実際に、手術をして不具合の出る人もいれば、薬を飲んで悪化する人もいます。
科学的根拠に基づいていると言ってもそんなもんですね。
東洋医学は、失敗しないと言うつもりはありません。
ただし東洋医学では症状が治まる事を治ったとは言いません。
体質を見極めた上で状態が改善する事を目指します。
ツボと経絡
身体の中の指示は、電気信号で行われますが人間の身体の皮膚表面は、絶縁状態で電気を通しにくくなっています。
その体表部に通電していると、急に電気が通りやすいポイントが出現します。
これが東洋医学におけるツボと考えられます。
そして、体内組織の営みを反映するような変化を現したりします。
つまり、ツボは体内と体外 とのエネルギーの交流点と言えそうですね。
実際に、電位差の変位は科学的に証明されているので、その電位差をどう解釈するかですね。
東洋医学の治すとは
健康な人でも、無理をすれば痛みが出たり不調になったりするのは当然ですよね?
身体を鍛えれば、強くなったように感じますが、風邪を引くし筋肉痛にもなるでしょう。
理想とする身体は、何か問題が生じても早い段階で自己治癒出来る状態です。
以前、SARSが流行った時に、有効な薬は見つかりませんでしたが東洋医学の処方で早期の改善が見られたのは有名な話ですね。
西洋医学では原因を特定して対処するので、原因を発見できれば一定の成果を上げるのは確実です。
代わりに原因を発見できない時や、特定できない時は成果を上げるのは難しいですね。
東洋医学では、相手の体質診断に重きを置いているので、一度成果を上げればだいたいの症状に対処できます。
経穴(ツボ)の便利な所は、薬と違って刺激量を加減しやすいという点ですね。
鍼灸の世界では症状に対するアプローチではなく、相手の体質を診断し改善するようにアプローチします。
そのため、症状の改善に時間がかかっても再発は極めて少ないと言えますね。
鍼灸で使う経穴(ツボ)は、筋肉に作用するものもあれば、気血津液を整えるものもあるので症状によって使い分けます。
そのため、経穴(ツボ)の中でも使い方が違う事が、余計に不思議な印象を与えるかもしれませんね。
まとめ
東洋医学では、西洋医学のように症状を治すことを目的とはしていません。
西洋医学的な科学的根拠を重視しないのは、そういった違いからですね。
体質改善を目的としても、経穴(ツボ)の起こす反応は様々なので、不思議に感じるかもしれませんが筋肉を整える時もあれば、気血津液を整える時もあるので人によって様々です。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院