東洋医学で考える本当の老化の原因とは
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老化
年を重ねて感じる変化は老化だろうか?
昔のように身体が動かない。
週末に休んでも週の初めから疲れている。
年を重ねることを老化とは呼びません。
東洋医学では、あくまで年齢による身体の変化と考えます。
こちらでは誰にでも起こる老化に対して東洋医学における対処法について書いています。
年齢とともに起こる変化
加齢による変化は主に生理面で起こります。
その中でも、東洋医学では誰にでも起こる成熟期以降の変化に着目しています。
そうではなく血管が固くなる変化を老化と考えています。
例えば、
- 糖尿病
- 高血圧
- 動脈硬化
などは若くても症状が現れる人は老化していると考えます。
東洋医学の教科書ともいえる黄帝内経(こうていだいけい)には、
- 女性は7の倍数
- 男性は8の倍数
の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れるという記述があります。
女性では、
7歳~21歳:気(代謝)が充実し精神面の変化が多様性に富み、成熟期を迎え妊娠適齢期に入ります。
35歳:気(代謝)が衰え始め、身体が弱りだします。
49歳:閉経が訪れ、血(栄養)が不足しだすので、最も多くの不調に悩まされます。
男性では、
8歳~24歳:腎気(生殖)が充実し子を作れるようになり、気(代謝)が高まり筋骨が発達する。
40歳:血(栄養)が不足しだし疲れやすくなり、身体に衰えが見え始める。
64歳:津液(水分)が不足しだし、最も身体の変化が現れ歯や髪が抜け始める。
などと男女では変化の出る時期や、変化の仕方に差があります。
特に男性は気(代謝)が充実しており、女性は血(栄養)が充実しています。
そのため、男女とも充実している気(代謝)と血(栄養)が不足しだした時期が最も変化を実感しやすい年齢です。
そして、女性は早い段階で変化が現れる反面、閉経以降の変化は少ないのも特徴です。
男性は変化し続けるために個人差が女性よりも大きくなります。
基本的に男性のほうが身体の変化はゆっくりで、女性の精神的な変化は多様性が出ます。
男女ともに偏食や過剰なダイエットは老化を促進させます。
東洋医学の老化の対処法
病的老化である
- ガン
- 脳血管障害
- 心臓血管障害
の三大疾患が克服されると95歳近くまで平均寿命が延長すると言われています。
ここでポイントとなるのは身体の酸化と糖化です。
酸化は聞いたことがあると思いますが細胞が活性酸素により傷つけられることにより起こる細胞の老化です。
糖化は聞きなれないかもしれませんが過剰な糖質がタンパク質と結びつき細胞を老化させる現象です。
酸化は身体の錆びつきに例えられ、糖化は細胞の焦げ付きに例えられます。
最近では、何かと抗酸化作用がもてはやされていますが、人間が若々しくいるためには一定の代謝量を確保しておくことが大切です。
また、糖質制限が効果的と考えられるのは糖化を防げるからです。
基本的に東洋医学では、
- 黒豆
- きくらげ
- 海産物(あさり、いか、かき、かに)
- 黒ゴマ
などが若さを保つのに効果的と考えられていましたが、主に糖化を防ぐのに極めて効果的です。
特に男性は40代から落ちやすい気(代謝)を補うのには効果的です。
対して、血(栄養)が不足しやすい女性は酸化を防ぐ抗酸化作用を持つ食品を毎日の食事に摂り入れることが必要です。
それらの栄養を多く含むのが、
- アボカド
- バナナ
- 赤ワイン
- 緑茶
などになります。
抗酸化作用と糖化防止の両面から推奨されるのはと黒ゴマになります。
男女ともに黒ゴマは東洋医学では不老の妙薬と考えられています。
これらの食材を身体の不調を感じだしたら食事に取り入れることが重要です。
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まとめ
男女ともに身体に衰えが見えだすのは30代で、変化を実感しだすのが女性は42歳辺り、男性は48歳くらいになります。
その年代には男性は糖化を防止する食材を、女性は抗酸化作用のある食材を意識して摂りましょう。
そして、過剰な飲食は避けることでいつまでも若々しい身体を保つことが可能です。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院