東洋医学から見た手足口病の原因と対処法

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

「今日は2~5歳の子供に夏によく見られる手足口病についてです」

「手足や口の中に発疹が出てきたら早期に対応しましょう」

手足口病とは

夏になると毎年ニュースで取り上げられるのが三大夏風邪の一つである手足口病です。

手足口病は高温多湿の環境を好むウイルスで、

  • 手足口病
  • ヘルパンギーナ
  • プール熱(咽頭結膜熱)

と合わせて三大夏風邪と呼ばれます。

手足口病とは、

  • 手のひら
  • 足の裏
  • 口の中

に痛みをともなう発疹が現れる夏風邪です。

発疹は米粒大くらいで、場合によっては水疱化し発熱を伴う場合もあります。

手足口病は乳幼児に多く、大人はかかりにくいですが注意は必要です。

大人の場合は、

  • 全身倦怠感
  • 悪寒
  • 関節痛
  • 筋肉痛

などの症状が出ることもあります。

基本的に一度かかると免疫ができるのですが、ウイルスが何種類もあるので何回かかかります。

手足口病は、かかった人の咳やくしゃみなどから飛沫感染します。

口の中の発疹は口内炎と勘違いされがちですが、手足の発疹もあれば手足口病の可能性は高いと言えます。

手足口病は、効果的な薬がないため、かかった場合は熱を下げたり、発疹の痛みを抑えたりと対症療法しかありません。

多くの場合は、一週間程度で治っていきますが、

  • 髄膜炎
  • 小脳失調症
  • 脳炎

などを引き起こし死に至るケースも過去にあるので、高熱が続く場合には医療機関を受診しましょう。

手足口病の基本的な対策は手洗いとうがいです。

また、手足口病は免疫が下がった時に発症するので、

  • 長時間の日焼け
  • 睡眠不足
  • 生理後
  • 暴飲暴食

は避けましょう。

また、免疫を下げる一番の原因は冷えになるので冷たいものの飲み過ぎや、冷房の使い過ぎには注意が必要です。

 

東洋医学から見た手足口病の対策

飛沫感染するウィルスに対応するのは消化器系です。

そのため、手足口病に感染する人は胃や膵臓が弱っている傾向にあります。

また、身体の水分代謝が低下しているときほど発疹は起こりやすくなります。

身体に津液(水分)を補給して身体の熱や乾燥を払うことで手足口病は早期に治ります。

水分補給は必須です。

ですが冷たい飲み物は胃や膵臓を弱らせるのでNGです。

また、消化器系が弱っているときには消化の負担を減らして代謝を上げるのが基本なので、昔ならノンアルコールの甘酒などを飲んでいました。

現代であれば、ポカリスエットや経口補水液などもありますが、すりおろしたリンゴなどもおすすめです。

昔から風邪を引いたらすりおろしたリンゴや桃を食べていましたが、これらの果物は熱を発散させて水分補給に効果的だったからです。

免疫力は体温の高さに比例するので体調が悪い時は冷たい飲み物は避けて、白湯や温かいスープなどを飲みましょう。

 

まとめ

手足口病は体力が落ちて免疫力が落ちたときに発症する代表的な夏風邪です。

手足口病のように複数のウィルスが関連する病気が西洋医学は苦手です。

東洋医学ならそもそもウィルスに負けない身体を作るので手足口病にかかっても早期の回復が望めます。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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