澤楽の呼吸で使われる筋肉と横隔膜の話
健康法
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。
栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。
土麻(どま) 二人兄妹
癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢
インドア派でカラオケが趣味、患者さんに健康体操やツボを教えている。
土麻「呼吸ってそんなに重要なんですか?」
澤楽「世界には多くの健康法があるけど、呼吸法が最も基本になるんだよ」
土麻「何で、そんなに呼吸は重要視されるんですか?」
澤楽「それは、呼吸の基本的な機能によるからだから、今から説明するね」
どうやって呼吸は行われているのか?
呼吸とは肺が伸び縮みすることで行われますが、肺自体には自力で伸び縮みする機能はありません。
息を吸って肺が伸びるときには、
- 横隔膜が縮む
- 外肋間筋が縮む
の二つの作用が働きます。
そして、息を吐くときには二つの筋肉が緩みます。
呼吸は大きく分けると二種類あり、
- 横隔膜が主体の腹式呼吸
- 外肋間筋が主体の胸式呼吸
になります。
体格と比較して胸郭が大きいと、胸郭の動きが少なくなり呼吸機能が低下します。
胸式呼吸のために動く肋骨は
- 胸椎1~8は上下
- 胸椎10は斜め下
- 胸椎11~12は横
に開きます。
胸式呼吸には男女差があり
- 女性は6割
- 男性は4割
とされます。
そのため、鳩胸と呼ばれる胸郭が大きい女性は呼吸が浅くなりやすいのが特徴です。
蛋白同化に必要な酸素が足らず、軽い動きは有酸素運動で行うため普段から元気がないことになりがちです。
出っ尻骨盤の後傾は腰と骨盤の間の関節が屈曲し過ぎて姿勢が悪く、代償動作で頭が前方にズレます。
結果として首の筋肉に負担が掛かり、腰痛や肩凝りを頻発します。
また、この姿勢は漏斗胸を生み、肋軟骨の変形を作るので更に肺活量が失われます。
呼吸の酸素吸入速度は30L/分で、酸素ボンベでは5~8L/分の範囲が通常です。
呼吸と腹筋の関係
大前提として、筋肉は元々の長さから収縮する機能しかありません。
そのため、自力で出来るのは縮むことと緩むことです。
筋肉を伸ばしたいときは、逆の働きをする拮抗筋にあたる筋肉に縮んでもらうことが必要です。
腹筋に関して言えば、腹横筋や腹斜筋は収縮するとお腹を締める(凹む)方向に力が入ります。
そのため、腹横筋や腹斜筋はお腹を膨らませることは出来ません。
お腹を膨らませるためには、横隔膜を収縮させて腹腔を上から押すしかありません。
だから、お腹を大きく膨らませるというのは、横隔膜を強く収縮させているということになります。
逆に、思いっきりお腹を凹ませた時は腹直筋が働いているので、下手な腹筋よりも腹直筋を刺激します。
お腹を凹ませるだけでは腹圧は上がりませんが、息を大きく吸いながら凹ませることで腹圧が上がり内蔵のマッサージになります。
呼吸で健康な身体を手に入れよう❗
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院