東洋医学から見た足底筋膜炎の原因と対処法
健康法
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに経絡内臓整体で身体の体質改善を目指す鍼灸マッサージ整体師。 栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康を実践している。プラチナ経絡整体で様々な疾患を解消しています。
土麻(どま) 二人兄妹 消化器系が弱りやすい土タイプ
癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢。インドア派でカラオケが趣味、患者さんにツボ健康体操を教えている。土樹の妹で、火なこと仲良し
水太(みずた) 二人兄弟の下 泌尿器系が弱りやすい水タイプ
とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もあり、新しいことを始めたいが始めるまでに時間がかかる。木一郎の会社に勤務。スマート筋トレを実践しており、通販が大好き。
水太「先生!足の裏の痛みがとれません!!」
土麻「水太君は今日も元気ね~」
澤楽「水太君の足裏の痛みは足底筋膜炎と呼ばれるものだから、これから原因と対処法を説明するね」
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎とは、足底の痛みの中でも足底腱膜に炎症が起こっている状態を指します。
実は、足底筋膜炎と呼ばれることが多いですが、炎症が起こっているのは足底腱膜と呼ばれる部位の付け根であり、足底筋膜炎は俗称となり踵に起こりやすいのが特徴です。
対して、指の付け根辺りにも足底筋膜炎が起こることもありますが、指の付け根の痛みの多くは神経の圧迫が原因で起こるモートン病であることが多いのです。
足底筋膜炎がよく起こるのは⑤になり、モートン病は②になります。
基本的に、足首の関節が固い人ほど⑤に痛みが起こり、前傾姿勢で走っている人ほど、指に近い②で痛みが起こります。
足底筋膜炎は、マラソンなどの反復性の競技者に多く見られるスポーツ障害です。
足底部のオーバーユースが原因とされますが、普段の生活で起こる人もいます。
要は、足底への衝撃を上手く逃がせるかどうかで痛みの起こりやすさは変わります。
本来なら、足底腱膜のアーチは足底への衝撃を吸収します。
ですが、足底腱膜は繰り返しの刺激によって変性し、炎症が発生しやすくなると固くなり衝撃を吸収できなくなります。
炎症を抑えるためには、
- 休息
- 消炎鎮痛薬
- ステロイド注射
などが行われています。
スポーツ現場では、足底から下肢にかけての
- ストレッチ
- テーピング
- インソール
などを用います。
物理的な対処法が多くありますが、根本的な解消には至らないことが多いのも事実です。
東洋医学の対処法
足底筋膜炎では、局部の腫れがなくなり、痛みの範囲が縮小しても痛みが残る事はよくあります。
特に朝の起床後、床を踏むときに痛みが残りやすいです。
また、身体を動かした時やその後に痛みが現れやすいと言います。
東洋医学では、足底筋膜炎の主な原因の一つに痰湿を疑います。
痰湿とは、余分な水分が足に溜まっているせいで、足首などの関節が本来の動きを出来ずに足底に過剰な負担がかかっている状態です。
そのため、下肢の津液(水分)の流れを良くして、本来の動きを取り戻すことが大切です。
また、場合によっては津液(水分)が不足している場合もあり、陰虚と呼ばれます。
津液(水分)が不足すると、老廃物などが流されないので、一度起こった炎症がいつまで経っても解消されません。
そのため、水分をどんどんと摂って、排泄させることが痰湿と陰虚の改善につながり足底筋膜炎も解消させます。
また、痰湿の場合は冷えも悪化させる要因なので、足元が冷えているようなら温めて冷たい飲み物は避けるのが基本です。
そして、運動の後には足のストレッチもしっかりと行いましょう。
足底筋膜炎を体質から解消しよう!
足底筋膜炎は、足底への衝撃が大きいから炎症が起こるのではありません。
足底は、多少の衝撃が加わっても痛まないようになっています。
そのため足底筋膜炎が起こる際には、痰湿により衝撃を分散できないくらいに関節が固くなっている事が原因です。
足底筋膜炎を繰り返さないためには、津液(水分)の流れを良くして、関節の動きを高めることが大切です。
澤楽「だから、水太君の場合はしっかりと水分をとることと、ストレッチが大切だね」
水太「分かりました!めっちゃ飲んで、ストレッチします!!」
土麻「ほどほどにね~」
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院