木一郎のスッキリ漢方薬は白癬を解消する
スッキリ漢方薬
まずは白癬菌によって、どんな症状が起こるのかをしっかりと理解しましょう
白癬とは
白癬とは、白癬菌というカビの一種が身体や腕、脚などの皮膚に感染することで起こる痒みです。
症状としては水虫と同じで、水虫が身体に広がって起こることもあります。
動物からうつることもあり、犬や猫などとの接触がきっかけで痒みが起こる場合もあります。
また、皮膚がむれることで白癬菌は活発になるので、汗をかいて濡れた下着を長くつけていることもよくありません。
症状としては、皮膚に赤く盛り上がった小さな発疹が初期症状として現れます。
多くの場合は強いかゆみを伴います。
感染の拡大を防ぐため、タオルなどを他者と共有するのは避けたり、動物との接触を避けたりすることが大切です。
るようにし、感染源の動物も治療します。
外用薬のみで完治が難しい場合などには、抗真菌薬の内服治療が行われます。
東洋医学から見た白癬菌
白癬菌は昔から日本では多く見られる症状です。
高温で多湿な日本では、湿度を好む菌が繁殖しやすいのです。
一見すると季節を問わずに症状が出ているように見えても、高温多湿のカビの多くなる季節である6月〜9月頃に症状が悪化することが多いです。
白癬菌は強い菌なので、条件によっては部屋の隅でも1年間くらい生き続けられます。
東洋医学では白癬菌だけを問題とはしません。
肝腎なのは症状です。
痒みを伴う肌は、
に分かれます。
痰湿タイプの人は、白癬菌によって皮膚がジュクジュクになり熱や水疱を伴い強い痒みが出ます。
ただし皮膚の深くない部位で発症していることが多いのが特徴です。
運動不足で気(代謝)が低いために起こることが多くあります。
血虚タイプだと皮膚が乾燥して粉をふいたり、ボロボロ皮膚が剥けたりします。
血虚は血(栄養)が不足した状態なので、問題はより深くにあります。
女性であれば、生理不順などの婦人科疾患を患っていることがほとんどです。
血(栄養)が不足するのは、
- 生活習慣の乱れ
- 胃腸の弱り
が主な原因になります。
痰湿タイプには、水分代謝を良くすることと熱症状を取り除く漢方薬を用います。
患部がじゅくじゅくして、かゆみの強い慢性の痰湿タイプには消風散(しょうふうさん)が用いられます。
痰湿タイプの人は、あせもやニキビも出来やすいのが特徴です。
肌が乾燥してカサカサとする血虚タイプには、身体を潤し婦人科疾患を解消する温清飲(うんせいいん)が用いられます。
血虚だけでなく、血流が悪い瘀血(おけつ)の解消にも役立ちます。
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自分の肌の状態にあった漢方で対処しよう!
大切なのは、自分の身体の状態に合わせた対処をすることです。
まずは患部の肌の状態の水分が多いか少ないかで判断しましょう
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院