東洋医学から見た肝臓と腎臓の関係
内臓
土麻(どま) 二人兄妹 消化器系が弱りやすい土タイプ
癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢。インドア派でカラオケが趣味、患者さんにポカポカ経絡体操を教えている。土樹の妹で、火なこと仲良し
「東洋医学から見ると、内臓同士は助け合っています~」
「内臓の機能は独立しているのではなく、身体の機能を高めるために必要なことは予備機能として準備しています~」
「今回は、そんな内臓の助け合いを紹介します~」
肝と腎の相互作用
肝と腎は内臓同士の関係が深い臓器です。
成長をコントロールするのが腎で、そのための血(栄養)を蓄えておくのが肝になります。
東洋医学では、身体の成長の中心となるのが腎で骨の発達もコントロールします。
東洋医学の腎とは、厳密には腎臓のことだけでなく、副腎なども含めた広い概念となります。
また、肝は血(栄養)を蓄え、栄養素だけでなくホルモンなどのバランスを整えるのも肝の役割です。
肝の役割は、内臓の筋肉も含めて血(栄養)を配分することで、筋肉の維持や生成などをコントロールしています。
肝や腎の機能は年齢とともに衰えるので、肝や腎の衰えは身体を支えている骨や筋肉の低下を招きます。
また、年齢とともに気(代謝)や血(栄養)も減少し免疫力も低下します。
そのため年齢とともにリウマチを悪化させる外邪の
- 風(ふう)
- 寒(かん)
- 湿(しつ)
に負けやすくなります。
生長を司り津液(水分)を調節する腎と、血(栄養)を蓄える肝を補うには、
- 袪風寒湿(きょふうかんしつ)
- 補益肝腎(ほえきかんじん)
の働きがある生薬の独活(どっかつ)と桑寄生(そうきせい)が有効とされます。
この二つの生薬の働きで、風湿寒の外邪に負けなくなり、肝腎の機能を高めます。
独活はセリ科のウドで解熱や鎮痛作用があります。
桑寄生は桑などに寄生したヤドリギ科の植物で、肝腎の栄養を補って、風邪、寒邪、湿邪を取り除きます。
内臓の主な機能
肝は、内臓の活動量や状態によって必要に応じて蓄えた血液を配分します。
そして、寝ている間に肝臓に回収します。
肝と腎は、密接な関係をもちます。
肝は血(栄養)を貯蔵し、腎は精を貯蔵します。
腎の津液(水分)の不足は、肝の津液(水分)不足ももたらします。
そのため、睡眠不足や過度のストレスでは、肝と腎は同時に津液(水分)不足になります。
この状態は、肝腎陰虚証と呼ばれ、
- 自律神経失調症
- 高血圧症
- 更年期障害
などを引き起こします。
自律神経失調症や更年期障害はなる人とそうでない人がいます。
その差を分けるのが肝腎の機能です。
そのため、ストレスを減らすのが難しくても、睡眠だけは確保することが大切です。
肝腎を強くして身体を強くしよう!
どちらが欠けても身体の機能は低下します~。
まずは、しっかりと休むことが大切です~
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院