土樹のピンとくる生理学はマクロファージ

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マクロファージ

土樹(どき) 二人兄妹 消化器系が弱りやすい土タイプ

人間関係を重視してボランティア大好き、土麻のお兄ちゃん。想像力が豊かで歴史もののマンガが大好き、栄養学と生理学を教える大学教授。木一郎と金光とはセミナー仲間

土樹「こんにちは。今日はマクロファージの講義を始めます」

細胞の生まれ変わり

人間の身体は、60兆個の細胞のうち0.5%にあたる3000億個もの細胞が死んで生まれ変わります

細胞死の多くは老化して死んでいく、アポトーシスと呼ばれる予定された死です。

細胞がアポトーシスを起こす際には、カスパーゼと呼ばれる酵素がたんぱく質を内側から分解します。

アポトーシスを起こし死んだ細胞は、マクロファージなどの貪食細胞に消化されます

マクロファージは、酸化して血管内で塊になったLDLコレステロールを貪食して、動脈硬化を防ぎます

ですがマクロファージの許容量を超えると、破裂して余計に動脈硬化の原因となります。

マクロファージはヘルニアの原因となる、椎間板から飛び出した髄核も食べてヘルニアを自然治癒してくれます。

 

マクロファージの仕事

マクロファージが貪食するのは、

  • 寿命の終えた赤血球や白血球
  • 細菌やウィルス
  • 死んだ細胞
  • ガン細胞
  • 酸化LDL-コレステロール
  • アミロイドβ蛋白
  • AGEs(最終糖化産物)

などがあります。

これらはマクロファージの普段の仕事です。

もう一つ重要な仕事があり、それは過剰な血液中の栄養処理です

栄養過多の状態だと、余分な栄養素が血液中に溢れます。

マクロファージは過剰な糖質も処理してくれます。

ですが、糖質の処理にマクロファージが割かれると、ガン細胞の処理が後手に回り癌が悪化すると考えられています

 

マクロファージの活性化

マクロファージを元気にするには

  • 有酸素運動
  • 笑う
  • 身体を温める

などが重要です。

また喫煙や過度の飲酒を避けることが大切です。

食事では腹八分目を心がけ、マクロファージを活性化させるビタミンDを摂取することが大切です

ビタミンDは、

  • きくらげ
  • にしん
  • いくら
  • しらす
  • 紅鮭

などに含まれます。

ビタミンDは日光浴をすると、体内でコレステロールから合成されます

ビタミンDは、食事からのカルシウムの腸における吸収を増やし、腎臓でろ過されたカルシウムの再吸収も増やします。

そして正常な血清カルシウム濃度を維持するため、食事からのカルシウムが不足する骨からカルシウムを排出します。

 

マクロファージを活性化して健康な身体に!

金光
マクロファージは免疫の仕事もありますが、不要物の処理も重要な役割です。

そんなマクロファージを活性化するためには、ビタミンDや有酸素運動などが欠かせません。

笑ったり身体を温めたりするのが免疫力を高めるのは、マクロファージを活性化していると考えられます

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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