ピンポイント経穴はむくみを解消する湧泉
ピンポイント経穴
腎機能は年齢とともに衰えるので知っておくと便利です(若いうちからも)
特に女性にはおすすめです。
湧泉(ゆうせん)とは
湧泉は腎臓の機能を高める代表的なツボです。
場所は土ふまずのやや上で、足の指を曲げたときにちょうど窪むところです。
名前の通り気力や生命力が泉のように湧くツボです。
主に足に溜まった老廃物の排泄を促すことで津液(水分)の流れを調節します。
また、血液の循環も良くして更年期の女性に多い冷えのぼせを解消する効果もあります。
足の裏に行く神経は内くるぶしの下を通って足の裏から足の指にむかいます。
腎経は湧泉から始まり内くるぶしの辺りを通って足の内側を通ります。
内くるぶしの後ろには足根管と呼ばれる狭いトンネルがあり、その中を神経と動脈、静脈が一緒に走ります。
足裏の反射区から見ると湧泉は太陽神経叢になります。
太陽神経叢はみぞおちの奥にあり横隔膜の真下になり、腹腔神経叢(ふくくうしんけいそう)とも呼ばれる自律神経の塊です。
湧泉を刺激するには、足裏にゴルフボールを置いて軽く踏みつけながらコロコロと転がして刺激するのが楽で効果的です。
湧泉は足底筋膜炎にも使える
足の裏の皮膚の下には、足裏を歩く時の衝撃から守るために厚い脂肪に覆われています。
この厚い脂肪のクッションのおかげで普段は足裏の骨や筋肉が痛む事はありません。
ですが、足裏の脂肪組織には老廃物が溜まりやすいという特徴があります。
通常であれば溜まった老廃物はリンパから回収されますが、運動不足の人はリンパの流れが悪いために老廃物がどんどんと溜まっていきます。
老廃物が溜まった状態は痰湿と呼ばれます。
老廃物は窒素系の化合物なので、腎臓でろ過されて尿として排泄されます。
ところが普段から運動不足の人は老廃物の排泄が上手くいきません。
そして老廃物が増えると、老廃物同士で癒着が起きて大きな塊となり炎症の原因となります。
大きな塊となった老廃物は炎症の原因となり足底筋膜炎を起こします。
そんな老廃物が原因で起こった足底筋膜炎を解消するのに湧泉への刺激は効果的です。
毎日でもゴルフボールを1~2分は踏んでおくと老廃物が流れ、老廃物が流れ切るとゴルフボールを踏んでも痛まなくなります。
むくんでいる自覚は無くても冷え性だったり、靴下のあとが付きやすかったりする人はむくんでいます。
もし湧泉を刺激して痛かったら痰湿の状態なので、毎日でも刺激していくのがおすすめです(痛いけど)
LINEに登録してもらえれば最新のブログ情報をお届けします。 また、個別に治したい症状があれば改善のために必要ツボのとり方を送ります
⇒施術や講義を希望の方はこちら
筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院