寒さで起こる腎気虚を解消する東洋医学ハーブティー
東洋医学ハーブティー
寒い時期は腎が弱って腎気虚になやすいから、身体を温めるハーブティーを選ぶの!
腎気虚を解消する成分
腎気虚とは腎の機能が低下した状態で、主に寒さが原因で起こり漢方薬なら六地黄丸(ろくみじおうがん)を用います。
その構成生薬は、地黄を助ける山茱萸(さんしゅゆ)と山薬(さんやく)に、瘀血を解消する牡丹皮(ぼたんひ)、水分代謝を高める沢瀉(たくしゃ)と茯苓(ぶくりょう)と続きます。
地黄は主成分はカタルポールを含む数種のイリドイド配糖体です。
イリドイド配糖体でも地黄に含まれる成分には抗炎症や神経保護作用があります。
似たようなイリドイド配糖体を含むのは、神経保護作用のある山茱萸や抗炎症作用のあるデビルズクローがあります。
また、オリーブに含まれるイリドイド配糖体には肝臓保護に加えて抗酸化と抗炎症作用があります。
地黄のハーブティーはありませんが、地黄は薬酒として親しまれています。
おすすめのハーブティーは山茱萸(さんしゅゆ)
地黄の働きを助ける山茱萸(さんしゅゆ)はハーブティーとしても親しまれています。
漢方としても古くから知られている生薬で、果肉だけを日干しで乾燥させたものが生薬として使われています。
山茱萸のハーブティーとしての効能は、
- 滋養強壮
- 血圧降下
- 利尿収斂
などの作用があるので疲労回復も期待できます。
山茱萸のハーブティーは、虚弱体質や高齢の方の健康維持に親しまれてきました。
加えて近年では、男性機能の回復の効果も注目されています。
薬膳から見ると、山茱萸は気の固摂作用を補助するので、補腎固精に養肝、斂汗縮尿などの作用があるとされます。
そのため陰虚陽亢で湿熱タイプには禁忌です。
白牡丹
生薬として使われる牡丹皮の主要成分はモノテルペン配糖体やフェノール類で、瘀血を解消する働きがあります。
ハーブティーの中には白牡丹を使ったものがあります。
白牡丹の主な作用は、
- 浄血
- 鎮痛
- 消炎
- 解熱
などです。
血の流れを良くすることから、月経痛や月経不順といった婦人病の諸症状にも重宝されています。
また、白牡丹の解熱作用は夏バテの解消にも効果を発揮するので、本場の中国でも夏に好んで飲まれています。
栄養としては抗酸化作用の高いカテキンやビタミンCが豊富に含まれており、体内の余分な熱を取る作用があるので風邪のひき始めにもおすすめです。
胃にも優しいので胃の弱い方にも効果的で、その他にも動脈硬化や糖尿病の予防にも効くとされています。
そんな時こそ身体を温めて腎を強くする山茱萸や白牡丹のハーブティーはおすすめなの!
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院