エネルギー源となるグリコーゲンと脂肪の違い
ピンとくる栄養学
中でも糖質と脂質が主なエネルギー源として身体を動かします~。
脂肪の役割
普通の成人では数ヶ月間は食べなくてもよいくらいのエネルギー量が脂肪として蓄えられます。
余った糖質はグリコーゲンとして筋肉に貯蔵されますが、グリコーゲンのエネルギー量は24 時間分くらいです。
つまりグリコーゲンは短期的なエ ネルギー貯蔵であるのに対し、脂肪は長期的かつ大量の貯蔵と言えます。
食事の油脂と中性脂肪はほぼ同一のものとして扱われますが実際は少し違います。
脂肪はグリセロールというもの1つに脂肪酸というものが3つくっついたトリグリセリドと呼ばれる構造です。
対して脂質は、
- 中性脂肪
- コレステロール
- リン脂質
- 脂溶性ビタミン
などを含めた物質です。
糖質が不足した身体では、肝臓で脂肪を分解して代わりのエネルギーを作ろうとします。
そのときにケトン体という物質が産生され、糖質やタンパク質に比べて多くのエネルギー量があります。
食事に含まれる脂質は必須脂肪酸や脂溶性ビタミンの補給源であり、細胞膜の構成成分や生理活性物質としても重要です。
脂質から作られるケトン体は脳だけでなく筋肉や心臓など、肝臓以外の各組織でエネルギー源として使われます。
ケトン体は水溶性なので血流で肝臓以外の臓器に運ばれ、細胞内でアセチル-CoAに戻されTCA回路で代謝されてエネルギー源となります。
ただしアセトンはエネルギー源にはならず、揮発性があるため呼気に混ざって体外に出ていき甘酸っぱいリンゴのような臭いのアセトン臭となります。
脂質はエネルギー量が多いですが少し手間がかかるのが糖質との違いです~。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院