老化を防止するには原因となる腎虚を改善しよう!
内臓
腎虚
腎虚(じんきょ)とは聞きなれない言葉ですが、一言で言えば老化現象です。
しかし、最近は若いうちから現れる症状があり、昔では考えられませんでした。
現代人が、いつまでも若々しくいるために、気をつけるべき点が書いてあります。
運動不足やストレスは、仕事の忙しさからすぐに変えるのは難しいかもしれませんが、少しの工夫で腎虚(老化)の症状を変えていけますよ。
現代人を襲う腎虚の正体とは
腎虚とは、
- ホルモンバランスの乱れ
- 自律神経の乱れ
から来る、身体の内側と外側両面からの衰えをさします。
具体的には、
- 生殖能力の低下
- 耳が遠くなる
- 髪につややこしが無くなる
などの症状がでて、他にも、
- 腰痛
- 思考力の低下
- 耳鳴り
- 頻尿
- 白髪
- 脱毛
などを伴います。
ホルモンバランスや自律神経が乱れていると、冷えのぼせが起こりやすく冬に体調を崩しやすいのが特徴です。
次のような症状が出だしたら注意しましょう。
- 朝起きた時からだるさが強い
- 休日になっても外に出る元気が無い
- 腰痛を慢性的に抱えており、たまにぎっくり腰になる
これらの症状は腎(生命力)が失われている証拠です。
こんな症状は、現代人なら誰もが抱えているかもしれませんね。
現代人が抱える生活習慣の問題点
腎虚になる原因は、塩分の過剰摂取です。
しかし、食塩に限らず食品添加物全般を指すので、
- ファーストフード
- インスタント食品
- スナック菓子
などで、簡単に過剰摂取となります。
若者に腎虚が増えているのはこのためですね。
さらに運動不足が悪影響になります。
人間の身体は運動によって
- 汗
- 排便
- 排尿
などを促し過剰な塩分を排泄します。
また、
- 水分不足で尿量が減っている
- アルコールの過剰摂取で軽い脱水症状に
なっているのも悪影響です。
そして精神的ストレスも大きく影響します。
ストレスを受けると対応するのは副腎と呼ばれる腎臓の一部なのでこれも腎虚の原因です。
休日に外に出ないと、ストレスを発散する機会を失っているので注意しましょう。
知って安心!腎虚の改善法
過剰な塩分や食品添加物の排泄方法は、ミネラルの摂取です。
当然、生のものが好ましいですね。
- 果物
- 海藻類
を摂りましょう。
果物もりんごは皮つきで、バナナならすじごと頂きましょう。
特にミネラルの含有量が多いのは、旬の時期になるので、季節の果物を意識すると良いですね。
農薬が気になる人は重曹水に10分つけると90%は除去されるそうです。
わかめも乾燥ではなく生の物を選びましょう。
他にも、ひじきや海苔などを普段の食卓に取り入れたいですね。
また、運動不足が気になる人は、
- 水分を多く摂る
- お風呂で汗を流す
などを心がけて塩分の排泄を増やすといいですね。
それだけでも、自律神経は整いますから。
また、休日に外に出るのが辛いなら、朝日だけでも浴びましょう。そして、早起きをするだけでも、腎虚の改善にはつながりますよ。
東洋医学における腎とは
東洋医学では腎の役割として、
- 成長
- 発育
- 妊娠
には親から受け継ぐ腎の力が必須と考えています。
また腎をつよくするには、
- 塩分
- 水分
のバランスをとるようにしてくことが大切です。
腎の力は、年齢とともに衰えると考えられているのも特徴の一つですね。
例えばアルコール飲料を飲むと小便が多く出るようになります。
若い時は、お酒を飲むとすぐトイレに何度も行きたくなりますが、年齢とともに身体が冷えてくるとあまり出なくなります。
このように、腎の役割は年齢とともに衰えるものだと考えたのですね。
腎と膀胱を強くする体操はこれで決まり!
この体操は虎の動きを参考に考えられています。
虎の動き
手の握力増強や、全身の関節と背骨を動かし、肩周りから手の運動をしましょう。
結果として背骨や肺、腰の動きを良くするので腎臓や膀胱、生殖器に良い影響があるでしょう。
キャットバック
背中や、腰の凝り固まってしまった筋肉の改善を目指す体操です。
①肩とももの付け根から床に垂直になるように手と膝をつき四つばいになります。
②四つばいの姿勢から背中を丸めるように天井へ引き上げます。
この時に息を細く吐きながら、おへそをのぞき込むようにします。
背中が丸められることで背骨にそった脊柱起立筋へのストレッチがかかります。
③今度は息を吸いながら、背中を反らし、胸郭をストレッチしていきます。
天井を見るように目線を上げ、首を前にのばしていきます。両手で床をじんわりと強く押していってください。
交互に繰り返し10セットを目安にまずは3セット行いましょう。
サイドルック
同じく四つばいの姿勢から、左右に伸ばすことで上半身の横の動きを滑らかにします。
日常生活の中であまり動かないため固くなりがちな部分です。
①肩とももの付け根から、床に垂直になるように手と膝をつき四つんばいになります。
②姿勢が崩れないように注意し、息を吐きながら横から左右のつま先をのぞき込むようにして上半身を左右に曲げましょう。
脇腹あたりにストレッチを感じながら左右5回ずつ行いましょう。
最後は指の体操です。
①手を前に伸ばして、グー、パー、グー、パー、と握ったり開いたりを繰り返します。
②右手をグーにして胸元へ。左手はパーにして前に突き出す。
次に右手をパーにしながら突き出し左手はグーにしながら胸元へ引き寄せる。
この動作を何度か繰り返したら逆も行いましょう。
この体操をお風呂で温まりながら行うと効果的です。
足腰を強くする腎経のツボ3選
①湧泉(ゆうせん)
湧泉は足の裏の土踏まずの前側、中指の下の方です。
このツボは肉体的な消耗を回復する時に有効です。
ゴルフボールなどの固い物を30秒ほど踏みつけましょう。
②照海(しょうかい)
照海は内くるぶしから親指一本分(1.5cm)の幅だけ下がった凹みです。
このツボは
- 水分代謝
- 頻尿
- 月経不順
などを正常にする働きがあります。
10秒ほど指でぐりぐりするとじんわりと温まってきます。
③太谿(たいけい)
太谿は内くるぶしとアキレス腱との間の凹みにあります。
このツボは気を活性し腎の働きを良くするので、
- 身体のだるさ
- 冷え性
の改善に効果的ですね。
10秒ほどゆっくりとつまみましょう。
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まとめ
腎虚とは老化現象ですが人工的なものを摂ると加速します。
運動も大切ですが口に入れるものは食品添加物の少ない物を選びましょう。
人間の健康は排泄で維持され、規則正しい生活が身体を整えるので、出来る事から始めて下さいね。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院