火翔が実践しているパパッと薬膳は夏なら鶏南蛮そば
パパッと薬膳
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。
栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。
火翔(かと) 二人兄弟の上
ロマンチストで遊び人、薬膳を提供するレストランのシェフ。土樹の授業を受けに言っている。意外に細かいところも多くてよく気が利く
鶏南蛮そばの効能とは
鶏肉は他の肉と比べても栄養が多いことで有名です。
特に注目されているのは、
- ビタミンA
- イミダエペプチド
などになります。
鶏肉の特徴と言えば高たんぱく質で低脂肪なことが知られていますが、良質な脂質も含んでいるので身体のホルモンバランスなども整える効果効能で知られています。
鶏肉の低脂肪で高たんぱく質な特性はダイエットで特に注目されていますが、豊富なアミノ酸やビタミン類とコラーゲンは美容面でも効果効能が期待されています。
疲労回復に効果的なイミダエペプチドや肝臓の機能を高めるメチオニンが含まれています。
さらにアルコール代謝を高めるナイアシンや身体の粘膜を作るビタミンAが豊富です。
鶏肉の栄養には美容に効果的なコラーゲンも豊富です。
鶏肉に含まれるナイアシンはアルコールの分解を助けます。
鶏肉の栄養の中でもメチオニンの効果効能としては肝臓の機能を高めて毒素の排泄を促します。
脳の疲労をとる成分は数少なく、イミダエペプチドは脳の疲労をとり精神的な疲れも改善する効能をもつ栄養です。
鶏肉の栄養の中でもビタミンは豊富なことで知られていますが、そのなかでもビタミンAは豚肉や牛肉の10倍で他の栄養よりも豊富です。
鶏肉は補気類であり、脾胃を助け消化器系と体力を回復させます。
さらに鶏肉は薬膳から見ると温で甘に分類されるのでエネルギーを身体に満たします。補中益気が期待できます。
漢方の補中益気湯の性質を鶏肉は持っているのです。
そばの栄養
そばはうどんなどと違って精製していないので、外皮についている栄養が豊富です。
白米やうどんよりも多くの栄養を含みます。
そば粉に含まれる食物繊維の効果効能は多くあり、
- 腸内環境の改善
- 糖尿病の予防
- 動脈硬化の予防
- デトックス効果
- コレステロール値の低下
と極めて豊富です。
そば粉に含まれるポリフェノールはルチンと呼ばれる栄養成分で消化器系の炎症や潰瘍を改善する効果があります。
そば粉に含まれるビタミンで多いのはB1とB2になります。
ビタミンB1は主に皮膚や粘膜の合成を助け、ビタミンB2は皮膚や爪、髪の毛の合成を促進する栄養です。
さらに薬味にネギを入れるとネギに含まれる栄養である硫化アリルがビタミンB1の吸収を促進します。
そばに含まれる栄養にはリジンやアルギニンが含まれます。
リジンは身体の発育を促し、アルギニンは体力の回復を促進する栄養ドリンクにも含まれる栄養素なので、そばの栄養は疲労回復には効果的な食事だと言われます。
そばは気を巡らす理気類で涼甘に分類され、脾胃大腸が熱を持っているときに効果的です。開胃寛腸、降気消積は食欲を増進させ、吐き気を抑えます。
そばに足りないたんぱく質を補える鶏南蛮そばは理想的なバランスです。
そして、とうがらしは辛いだけの薬味と思われていますが、実はビタミンの宝庫です。
ビタミンA・B・C・E・kと実に幅広いビタミンを含んでいます。そのため、少量でもそばに追加することで、そばには含まれないビタミンを追加することが可能です。
葱の栄養
葱は葉の部分にβ―カロテンが多く、茎の部分にビタミンCが多く含まれている野菜です。
葱には独特の強い香りがあり、アリシンや硫化アリルと呼ばれる成分では、ビタミンB1の吸収や働きを高め、疲労を回復させる効能や、消化液の分泌を良くして、食べ物の消化吸収を高める効能があります。
含まれている栄養素はビタミンAとC、βカロテンやカルシウムとなります。
臭いのもととなるアリシンという物質が含まれているのも特徴で、アリシンはビタミンB1の吸収を助けてくれるものです。
アリシンは体力回復に役立ち血行をよくして体を温めるので、
- 肩こりや疲労の解消
- 神経の鎮静
などの効果があります。
アリシンは熱に弱いが長く煮込むと甘み成分に変化します。
アリシンは水溶性なので生食したほうが効果的です。
基本的にネギの白い部分はビタミンCが豊富で、葉の緑の部分はビタミンCにベータカロチンやカルシウムも含まれています。
特にネギの白い部分は葱白(そうはく)と呼ばれ漢方薬としても利用されます。
葱は身体を温め、辛味に分類されます。
辛温解表は体温調節で基本は発汗を促して身体の邪を除きます。結果として瘀血や腫れ物なども取り除きます。
青い部分は解表、解毒、消腫などの血流の滞りを解消します。
白い部分は発汗解表、散寒通陽、解毒散結で表証多汗は禁止になるほど発汗作用は強いのが特徴です。
主に風邪の初期や冷えによる腹痛に用いられます。
また、風邪の際に喉にネギを巻くという民間療法は
- 鼻詰まりの改善
- 痰の除去
- 喉の炎症を鎮める
などの効果が確認されています。
発汗作用と解熱作用に加えてネギに含まれるイオウの鎮静効果で不眠にも効果があります。
葱は肺胃に作用するので夏バテにも効果的です。
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まとめ
澤楽「僕は鶏南蛮そばを暑い夏ほど、夏バテの予防に食べますよ」
火翔「なるほど、栄養学とはまた違った観点で食事をしているんですね」
「今後も勉強させてもらいます」
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院