木一郎スッキリ漢方薬で喘息に効果のある生薬は杏仁
スッキリ漢方薬
人物紹介
木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男
几帳面でリーダー気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。
金代(かなよ) 二人姉妹の下
マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。灸のツボを習っている
水太(みずた) 二人兄弟の下。 とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もあり、新しいことを始めたいが始めるまでに時間がかかる。木一郎の会社に勤務。釣りとスポーツが趣味。通販が大好き。
木一郎「今日は、漢方薬の成分でもよく使われる杏仁(きょうにん)について話すよ」
金代「漢方薬の名前にもよく使われていますね」
水太「そうなのか!?いやー、金代は物知りだな!(^^)!」
木一郎「たぶん、初めて聞く名前じゃないけどね(苦笑)」
杏仁(きょうにん)とは
杏仁は成分としてアミグダリンを含み、咳を鎮める効果があります。
杏仁は漢方薬のなかでも、
- 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
- 麻黄湯(まおうとう)
- 大青竜湯(だいりゅうせいとう)
- 桂枝加厚朴杏仁湯(けいしかこうぼくきょうにんとう)
などに配剤されます。
基本的に、杏という感じが使われていると、杏仁が配合されています。
杏仁は主に、鎮咳と去痰作用を目的に配合され、咳や痰を伴う風邪や気管支炎に用いられます。
アミグダリンはシアン配糖体ですので注意が必要で、バラ科サクラ属の植物に含まれるので、
- アンズ
- 梅
- 桃
- アーモンド
- ビワ
などの未熟果実の種子にある部分に多く含まれます。
シアン配糖体とは分解によりシアン化水素(青酸)を生じる自然毒です 。
微量ですが未熟な果実の果肉や葉、樹皮にも含まれています
過去にアミグダリンはビタミンB17と呼ばれましたが、現在ではビタミンとは認定されていません。
杏仁以外にも桃の種は桃仁と呼ばれ、杏仁と同じく去痰や鎮咳に役立つとされます。
アミグダラリンは、毒も少量を上手に用いれば薬に転じるという典型的な例です。
熟した果肉を食べる場合は未熟果実のような心配はありません。
また、梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工により、アミグダリンの分解は促進されます。
使い方次第では、杏仁は極めて有効な咳止めの成分です。
杏仁が入っている麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)が有名です。
|
喘息などの咳には杏仁を含んだ漢方薬を選ぼう
木一郎「というように、杏仁は咳が出やすく身体が弱い金代君にもおすすめの成分なんだ」
金代「分かりました(杏の漢字が書かれているものが良いのね)」
水太「次から、金代が咳してたら買ってきますね!」
木一郎「前も軽く話したけど、人間はすぐに忘れるから何度か説明するよ( ;∀;)」
*金タイプの金代は、人の話に返事をしていても他のことを考えていることが多いです。水タイプの水太は、思ったことがすぐに口に出てしまいます。木タイプの木一郎は、理論的に行動します。
LINEに登録してもらえれば最新のブログ情報をお届けします。 また、個別に治したい症状があれば改善のために必要ツボのとり方を送ります
⇒施術や講義を希望の方はこちら
筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院