木一郎のスッキリ漢方薬は筋肉を緩める芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

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人物紹介

木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男

几帳面で気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。

⇒木一郎のスッキリ漢方紹介

金代(かなよ) 二人姉妹の下

マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。澤楽に灸のツボを習っている

水太(みずた) 二人兄弟の下。 とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もあり、新しいことを始めたいが始めるまでに時間がかかる。木一郎の会社に勤務。スマート筋トレを実践しており、通販が大好き。

 

木一郎「今回は、スポーツする人がよく使う芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)だよ」

水太「えぇ!!漢方ってスポーツにも役立つんですね!!!」

金代「、、、あんたにピッタリね」

水太「社長!早く教えてください♪」

木一郎「はっはっはっ、普段からそれくらい、やる気があると良いなー」

 

芍薬甘草湯とは

スポーツする人が、筋肉痛に使う漢方薬として知られているのが芍薬甘草湯です

芍薬甘草湯は、筋肉痛や足のこむら返りなどの予防に役立ちます。

速効性がありますが、筋肉痛を起こしやすい人は、スポーツをする前に飲む人も多いそうです。

筋肉がつったり筋肉痛を起こしたりする状態は、気(代謝)と血(栄養)が一時的に不足しています

激しい運動をして、たくさん汗をかいたときに、不足した気(代謝)と血(栄養)を補います。

そのため、筋肉の痙攣に伴う腹痛や腰痛にも効果があります。

そもそも、こむらがえりは正式には限局性の有痛性筋痙攣と呼ばれ、

  • 過激な運動
  • 発汗
  • 下痢

などの脱水時に起こります。

脱水とは、急性の細胞外液低下状態から起こるとされます。

芍薬に含まれるペオニフロリンは、Caイオンの細胞内流入を抑制し、甘草に含まれるグリチルリチン酸は、Kイオンの流出を促進します。

芍薬と甘草の2つの生薬の相乗効果により、神経筋シナプスのアセチルコリン受容体に作用し、筋弛緩作用を発揮します

ただし、こむらがえりが頻繁に起こる場合には、

  • 糖尿病
  • 尿毒症
  • 循環障害
  • 慢性肝炎

などの身体の問題も潜んでいます。

特に肝臓の機能の低下はこむらがえりを頻発させます。

芍薬甘草湯のこむらがえり予防効果は、糖尿病や肝炎、脳血管障害でも効果があると報告されています。

 

こむらがえりを予防して快適な毎日を!

木一郎「というように、芍薬甘草湯は色々な原因のこむらがえりの予防に使えるんだ」

水太「芍薬甘草湯はスゲーっす!!」

「ちょっと全力ダッシュして、筋肉痛になってきます!」

木一郎「まだ仕事中だ!」

金代「、、、頭につける漢方薬が欲しいですね」

 

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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