東洋医学で体質診断!五味からタイプ別の体質改善!
五味とは
好き嫌いがひどいけど何か問題あるの?
同じ味ばかり好むのは何でだろう。
東洋医学から見ると好みは体質によって決まります。人間は知らないうちに、自分に必要な成分を摂取しようとしますから。
もちろん、好きな物だけを食べれば良いというわけではなく、好きな理由を理解した上で、自分の体質を見極め、適切な食事を心がけるのが大切ですね。
木タイプは「酸」
肝臓が疲労している時は酸味が良いですね。
体質として肝虚の人は酸味を嫌う傾向があります。
肝実の人は瘀血(おけつ)のために鬱になりやすいので、血管を引き締める作用がある酸味をとると改善しますよ。
瘀血(おけつ)を少しでも発散するために、珈琲や酒を好む傾向があります。
それは、酸味が含まれる飲み物に瘀血(おけつ)を改善する作用があるからです。
子供が酸味を嫌うのは、血流の改善が必要なく、酸味は本能的に腐っている味と感じるからですね。
火タイプは「苦」
苦味は心に熱が多い人が摂るのがよいが欲しがらない傾向にあります。
火タイプは熱がこもりやすいので、水分を多く必要とします。
そして、苦味は排泄を促すので、熱を下に降ろします。
ゴーヤを夏に摂ると良いのはこのためですね。熱を発散出来れば、過剰な水の排泄を予防出来ますよ。
ですので、コーヒーで苦味を摂るなら、合わせて水分もしっかりとらないと体調不良の原因になります。
子供のうちは、逆に火タイプに悪い辛味の物を食べたがります。
これは心熱を辛味で発散させたいからですが、辛味の摂り過ぎは余分な熱を生むので控えましょう。
よく暴れる子供や神経質な人は
- ゴーヤ
- キュウリ
- スイカ
などを摂りましょう。
大人はコーヒーも良いですが水分補給を忘れずに。水分をしっかり摂れている人ほど、精神的にも安定します。
土タイプは「甘」
脾虚(ひきょ)になりやすい土タイプの人は、倦怠感が強いため不快感を和らげる甘味を好みます。
甘味は幸福感も与えるため、大切な要素ですね。
ただし、白砂糖による甘味は血の巡りを悪化させて、倦怠感を強くするので要注意。
- サツマイモ
- ハチミツ
などの自然の甘味を適度に摂り、よく噛みしめるのが良いですね。
お菓子を過食すると精神的に緩みすぎて、ストレスに弱くなるので注意しましょう。
チョコレートなどの甘味を過剰に欲しがる時は、精神的に弱っている時で、ストレス緩和には役立ちますが、根本的に解決しようと思うなら、噛み応えのあるものを選ぶのが良いですね。
金タイプの人は「辛」
身体が冷えている人ほど刺激物を好みます。
肺虚(はいきょ)になりやすい金タイプの人は、食べ過ぎて逆に冷える事もあります。
汗をかいた後に冷えるのと同じですね。
虚弱な人ほど、
- タマネギ
- しょうが
などの適度な辛味が必要ですね。
風邪を引いたらおかゆにネギを入れた方が効果的なのは、辛味による発汗作用を促すからです。
子供は味覚が未発達なので摂り過ぎには注意しましょう。
大人になって、味音痴になる人は、子供の時に刺激物を摂り過ぎて味覚が麻痺している事もありますから。
水タイプの人は「塩味」
塩には本来ならミネラルが含まれます。岩塩であればバランスが良いのですが、食卓塩ではバランスを崩します。
塩は摂り過ぎが悪いというより、ミネラルが偏る事で体調を崩します。
バランスよく摂れるものは海産物なので
- わかめ
- 魚
- 貝類
を意識して摂りましょう。
魚が嫌いな子供にはわかめスープがお勧めです。
ミネラルは本来、全ての食事に含まれますが、加工食品やインスタントなどの食品添加物には少なく、さらに悪い事に食品添加物を摂り過ぎると身体のミネラルを過剰に排泄する傾向にあるので注意しましょう。
まとめ
五味というのは人間が必要な栄養素を吸収するために発達した味覚です。
子供のうちは好き嫌いが多いのは本能的な面もあるので無理強いするより工夫したいですね。
大人の人は意識してバランスを整えましょう。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院