東洋医学の五行色体表で診る体質診断
五行色体表
体質診断
自分の体質は知っていますか?
- 短気な人と気長な人
- 内向的な人に外交的な人
- 情熱的な人にクールな人
と性格は人によって様々ですが、東洋医学では性格は体質によって決められると考えられます。
その中でも基本の分類を
- 木
- 火
- 土
- 金
- 水
の5タイププに分けられます。
こちらでは基本の5タイプの分け方を五行色体表に基づいて説明していきます。
基本の五タイプ
以下が基本の五タイプを分ける理論になります。
①木タイプ:魂(理論)、怒り、鶏、歩、呼(さけぶ)
五行色体表から読み取ると木タイプの人は怒りやすく理論立てている人が多いです。
同じ木タイプでも強い人と、弱い人がいます。
強い人は烈火のごとく叫びながら怒り普段の理論的な所を失いやすい面があります。
弱い人は冷静に理論立てた怒り方をするのでやや冷たい印象を受けるかもしれません。
叫んだ方が頭に昇った熱を降ろしやすいので、無意識に熱を発散する行為ですね。
カラオケでも大声を出す事で体調が整います。
動物では鶏に例えられ、とにかくよく動き朝早くても精力的に働けます。
ハイキングやウォーキングも健康増進に良いですね。
②火タイプ:神(規律)、嬉、羊、視、笑
火のタイプの人は楽しい事が好きで笑いを求める傾向にありますが、ルールを重んじルールを守れない人に怒りやすいです。
逆に苦笑や失笑、へらへらしやすい人もこのタイプです。
強い方は好き嫌いがはっきりしておりそれを口にします。
笑う事で副交感神経を刺激し心のバランスを保とうとします。
イライラしやすい時ほど笑顔を作ると落ち着きますよ。
火が弱いというのは生命力が弱っている時なので口にする事はめっきり減ってしまい、この火が弱る時は臨終間際なので横暴になったりするのはそのためです。
好きな事を楽しめない時なども要注意ですね。
動物では羊に例えられ群れを成して行動し単独行動はめったにせずお互いを助け合います。
ルールを守るというのは仲間思いから来てますね。
③土タイプ:意知(発想)、思、牛、座、歌
土のタイプの人は色々と考える事が多く発想力が豊かで歌を好みます。
強い人ほど記憶力が良く、話好きです。
そのためクヨクヨする事も多いですが芯が強いのはこのタイプ。
弱い人は物忘れが多い反面たまに記憶力が人並み外れている事があります。
要領の良さはあまりありませんが、根気よく一つの場所で頑張ることで周りから認められますよ。
ムードメーカーになりやすいのはこのタイプで周りのバランスをとります。
芯の強さからぶれにくい人柄が周りを安心させます。
動物では牛に例えられインドア派が多く食事や会話を楽しみます。牛が反芻するように経験をしっかりと消化して次に活かしましょう。
また変化を好まず、毎日同じことを続けられる忍耐力があります。
ずっと座り仕事をしながら歌を聴くのが好きな傾向にあります。
歌いたくなったら少しストレスが溜まっているサインなのでゆっくりする時間を確保しましょう。
④金タイプ:魄(本能)、憂悲、馬、臥(寝る)、哭(愚痴)
金タイプの人は本能的で感性が鋭い人が多いが、そのため繊細で物事を憂い悲しみ嘆きやすい傾向にあります。
強い人は芸術性が高い反面、話し方も感覚的で○○な感じというように具体性に乏しい表現が目立ちます。
弱い人は理論立てようとしますが、木タイプのようには上手くいかず話が長くなり、ころころと変わるのが特徴です。
動物では馬に例えられ、好きな事には全力で取り組み時間がたつのも忘れますが、嫌いな事からは逃げようとする本能的な行動が目立ちます。
馬のように持久力に優れている面もありますが、寝る時も何時間も寝てしまいます。
早起きする方が体調は良く集中して仕事をする方が効率が上がりますよ。
⑤水タイプ:精志(行動)、恐驚、豚、立、呻(黙る)
水タイプの人は行動的で考えるより先に動きます。猪突猛進という言葉通りですね。
強い人は恐れを知らず、ホラー映画やサプライズなども好きでぐいぐい前に出ます。
そのため人より失敗も多いですがトータルで大きな成功を掴めるタイプ。
弱い人は石橋を叩くことを好みホラー映画やサプライズより堅実な行動を好みます。
恐れながらだと行動は鈍りますが、成果をしっかりと積み重ねられますね。
動物では豚(猪)に例えられ、どんな困難にも屈せずまっすぐに突き進みますが、時には慎重に石橋を叩き逆境を乗り越えます。
立ち仕事にも強く接客業向きで、調子が悪い時は声が小さくなったり黙りやすいのも特徴です。
ハキハキと話す事が運を呼び込む第一歩ですね。
まとめ
以上の五タイプは
- 木なら肝臓と胆のう
- 火なら心臓と小腸
- 土なら膵臓と胃
- 金なら肺と大腸
- 水なら腎臓と膀胱
が弱りやすく問題が起きやすいと言えます。
今回の体質診断以外にも何種類かの分類が存在します。
東洋医学では、体質診断をもとに身体を強くすることで、不調を改善することを目指します。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院