西洋医学では見つからない胃の不調の原因を胃熱(いねつ)で読み解く
内臓, 東洋医学と西洋医学の違い
胃熱とは
吐き気や胃のムカムカが常にある。
胃カメラは異常なし。
胃薬などでは効果なし、、、。
異常は見つからないのに不調があるというのはよく聞きます。
こちらでは異常が見つからない胃の不調を東洋医学から見る”胃熱(いねつ)”という症状の解説と治し方を書いていきます。
胃熱とは
胃熱とは胃に熱が溜まっている状態です。
胃に熱が溜まると、胃の中の食物が腐敗しやすくなります。
そのため胃熱が起こっていると口臭が強くなるのが特徴です。
本来なら胃での食物の滞在時間は2~3時間ほどです。
ですが一度に大量の食事をすると胃での滞在時間が長くなり胃熱の原因となります。
胃熱が起こる時には腸での滞在時間も長くなり腐敗が進みやすくなります。
そのため口臭には腐ったような臭いを伴い便も臭くなります。
症状としては、
- 胃痛
- 胃もたれ
- 吐き気
- げっぷ
- 下痢気味
な人が多いです。
これは胃に負担をかけているために、下に運ばれるべき不要物が、上に上がってきそうになる状態なので注意しましょう。
口臭が生ゴミのような臭いと表現されるのは、本来、排泄される成分だからですね。
こんな胃熱の症状の原因は何かについて次は書いていきます。
胃熱の原因
原因の一つは飲み過ぎ食べ過ぎです。
消化が追い付かないために起こるからですね。
改善のためには食事量を減らすことと、
- 油もの
- 炭水化物
- 辛い物
を減らしましょう。
油物や炭水化物は消化に時間がかかり消化器にかかる負担が大きくなります。
そのため胃の調子が悪いと思ったらなるべく油物や炭水化物は避けるのが基本です。
消化に良いのは消化酵素の多い果物で、リンゴのすりおろしなどは特に消化に良いのでおすすめです。
水分を多く摂るのも大切です。
水分が不足すると胃酸の分泌も悪くなるので消化不良を起こしやすくなります。
胃熱になる人の多くは、お酒が好きなので身体が水分不足になりがちです。
飲み過ぎた後はお水が美味しく感じるのは、身体が軽い脱水状態になっているからです。
そして、ゆっくり噛んで食べることが大切ですね。
消化不良の最大の原因として、
- 唾液の分泌不足
- 噛む回数が少ない
などですから。
噛むほどに唾液が分泌されて消化がすすみます。
また噛むほどに胃にも刺激がいくので胃酸の分泌もスムーズになります。
ゆっくり噛んで食べる癖がついたら、食事にも一工夫しましょう。
次に忙しい人でもしやすい一工夫を書いていきます。
お手軽なのは長芋です。
コンビニや外食でも選びやすく、
- とろろそば
- 麦とろご飯
- お好み焼き
などを選ぶと良いですね。
長芋は胃の粘膜を守り体力を回復させるので、漢方薬としても使われている効能の高い野菜です。
次はキャベツです。
- コールスロー
- サラダ
- ロールキャベツ
- 串カツのお供
として摂ると良いですね。
キャベツに含まれる栄養はキャベジンと呼ばれ胃腸薬として使われる成分でもあります。
そんなキャベツをしっかりと食べるだけでも胃熱の予防に役立ちます。
その他にも、きのこ類や緑黄色野菜は胃の消化を助け働きを良くします。
デザートを食べるならりんごを選ぶ良いですね。
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まとめ
胃熱とは症状であって、異常が見つかる事はほとんどありません。
しかし、
- 吐き気
- 胃のむかむか
は頻繁に起こります。
原因は飲み過ぎ食べ過ぎなので少し量を減らすとともに、内容も気を付けましょう。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院