膵臓の働きは東洋医学の脾経のツボで働きを良く出来る!

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東洋医学の膵臓

左脇腹に違和感がある。

頭重感に鼻詰まり、軽い咳が続いている。

少し運動したり押すと左脇腹鈍痛が起こる。

こんな症状に悩んでいませんか?

これらの症状は膵臓の不調で起こる事が多く東洋医学では脾経の症状に該当するのでこちらでは原因とツボ療法を書いていきます。

近代に発見された膵臓の機能

膵臓の特徴は、

  • アルカリ性の消化液
  • 血糖値を調節するホルモンの分泌

ですね。

膵臓の消化液(膵液)には、消化酵素と呼ばれる

  • リパーゼ
  • トリプシン
  • アミラーゼ
  • キモトリプシン

などがありタンパク質と脂肪、糖質を分解してくれています。

液体がアルカリ性なのは、胃酸を中和し、十二指腸を胃酸から守るからですね。

腸に刺激が入ると、自動で排出される仕組みです。

膵臓の弱りは、特に糖尿病の原因となるので、過剰な

  • 糖質
  • アルコール

の摂取は控えましょう。

次は東洋医学における膵臓について書いていきます。

 

昔に考えられていた東洋医学の膵臓

東洋医学では、膵臓は脾経に分類され

  1. 消化器系(胃・小腸・大腸)を統括する
  2. 食べ物から栄養を吸収する
  3. 気(代謝)血(栄養)津液(水分)を作り出す

機能があると考えられていました。実際に三大栄養素の消化酵素を出すので、当たらずとも遠からずですね。

さらに、血液のコントロールもすると考えられていたので、脾臓と膵臓の機能を合わせています。脾経と呼びますが、見事に見えない臓器を見抜いていたようです。

実際に糖尿病や貧血の治療には脾経のツボを使います。

脾経は、土タイプに分類されるので、倦怠感などの原因が血糖値にある事に気がついていたんですね。

 

脾経の不調

多くの人は体調不良の時に吐き気や食欲不振、下痢も起こります。

脾経とは膵臓の症状になり甘い物の摂り過ぎや炭水化物が過剰な時にも起こります。

また冷たい物を飲み過ぎている人が多く内臓は冷えていますね。

結果として身体は熱を大量に作るのでお腹は張った感じが続き押すと痛みます。

  • 頭重感
  • 鼻づまり

などは熱が頭に昇るために起こります。

咳という症状は熱を吐き出すための反射なので熱が過剰な状態と言えますね。

こんな症状の改善のために必要なことを次に書いていきます。

 

症状を改善するためには

まず熱を大量に作る炭水化物や甘い物(特に白砂糖)は控えましょう。

黄色の痰が出るときは風邪の可能性もありますが空咳が続くようなら身体は水分不足です。

こんな時は果物が良いですね。

りんごのすりおろしや梨などは頭の熱を下げ身体を潤してくれるので積極的に摂りましょう。

水分を摂る時は常温を意識して朝は一杯の白湯を心がけると良いですね。

また身体の潤いは夜に補われるので夜更かしと夜遅くの食事を控えるとより改善されますよ。

次はツボ療法です。

 

脾経のお勧めツボ3選

脾経(膵臓)の改善にお勧めのツボは三つあります。

基本的にどのツボもお灸で温めるのが効果的です。

①太白(たいはく)

場所は足の親指の付け根にある太い骨の内側で膨らみの後ろの窪みです。

このツボは膵臓の機能を高めると同時に肺の機能も高めます。

ツボ押し棒やボールペンの丸い方で少し強めに10秒ほど押しましょう。じんわりと痛気持ちいい位が効いています。

 

②三陰交(さんいんこう)

場所は内くるぶしの上4,5寸(約9cm)で血流の悪い人は痛みます。

血流の改善ツボとして有名で

  • 生理不順
  • 生理痛

などの婦人科疾患にも有効ですね。

指腹で優しく押して30秒ほど待ちましょう。温まってきたらOKなのでお灸以外にもカイロなどで温めても良いですね。

 

③陰陵泉(いんりょうせん)

三陰交より上に上がって行った骨の内側です。膝の内下方ですね。

こちらも血流改善のツボとして有名で三陰交と合わせて使うとより効果的です。

女性は足元を冷やさないように言われるのは血流のツボがあるためですね。

30秒くらい優しく押すかお灸などで温めましょう。

 

季節の変わり目に体調を崩すのは

水分代謝のバランスが崩れるからですね。

水がしっかりと排水溝に流れていかずに、道路に水溜りが出来ている状態。

水毒(すいどく)または痰湿(たんしつ)と呼ばれる状態で、身体は余分な水分を排出しようとします。

つまり、

  • 下痢
  • 吐き気

どちらも余分な水分を排出しようとする働きですね。

水分の巡りが悪いと、老廃物の排出も出来ないのでダルくなるのは当然です。

原因は胃腸が冷えた事により、水分代謝が悪くなります。

きっかけは冷たい物の摂り過ぎや暴飲暴食なので注意しましょう。

 

改善のために必要な事とは

原因の一つは湿邪(しつじゃ)と言われます。

湿邪とは、冷えた身体を温めるのに、胃に熱がこもった状態で、食べてもすぐにお腹が空きます。

結果として、食べ過ぎてしまい限界を越えた時に体調を崩します。

水湿を改善するには、余分な水を排出するだけでなく、偏った水のバランスも摂ることが重要ですね。

水毒のある人は、水分はよく摂るけれども口は渇く。飲み過ぎた次の日のような状態です。

摂るべきは白湯ですね。大切なのは、水分を身体に吸収させる事ですが、冷たい水分は受け付けません。

また、ミネラルバランスが崩れているので、白湯で割ったホットポカリが理想的。

そして、普段から節制し、空腹の時間を作りましょう。

お粥が弱った身体に良いのは、身体を温め、ミネラルである塩分を補給し、吸収しやすい水分になっているからですね。

うどんも同様の理由で卵やネギがセットの方が水分の吸収が高まります。

 

 

まとめ

頭部の不調の多くは頭に熱が昇る事で起こります。

原因は熱を作るものの摂り過ぎか冷やすための水分不足と言えますね。

また血流が悪化している人がほとんどなので食事に気を付けてツボを刺激して改善しましょう。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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