大腸の不調は東洋医学のツボで解消しよう。
東洋医学の大腸
いきなりの腹痛によく襲われる。
大腸に栄養を送る血管の血流が不足し固くなった時に現れる症状です。
人によっては便秘や下痢の原因で下血を伴うことがあります。
こちらでは腹痛を伴う大腸の血流不足を改善するために必要な生活習慣とお勧めのツボを紹介します。
大腸の中はこうなっている
便秘によって腸内に便が溜まっていると炎症を起こします。
腹痛とは炎症を起こす固い便を軟らかくして力まずに排泄できるようにする作用です。
また頻繁に下痢を起こす時には消化液や摩擦で炎症を起こします。
便秘も下痢も出し切れなかった物が腐敗してガスを発生し、腸内圧力を高めるので注意しましょう。
特に下痢や腹痛が頻繁に起こる人は過敏性腸症候群の可能性もあります。
ガスは一定時間で血液に吸収されますが、ガスを吸収した分だけ血液はドロドロになり瘀血(おけつ)と呼ばれる状態になります。
その結果として、
- 冷え性
- 肩こり
- 頭痛
- イライラ
などが起こりやすくなりますね。
特にアトピーなどの肌荒れやむくみ、便が臭いなどの異常が現れやすくなります。
こんな症状が現れたら生活習慣を見直しましょう。
次に見直すべき生活習慣を書いていきます。
心がけたい生活習慣
大腸に炎症を起こす最大の原因は、便の水分が減った事により腸に適切な圧力がかけられない事です。
ガスでかかった圧力は腹痛を起こしますが、排便するとは限りません。
適切な排便を促すためには適度な水分を便に含ませることです。
ここで重要なのが水溶性の食物繊維です。
間違えやすいのがイモ類などの不溶性食物繊維で炎症の原因になります。
食物繊維とは言っても水溶性と不溶性では大きな違いがあります。
水溶性とは海藻などの水中にある食物ですね。
ワカメやメカブなどを摂りましょう。
朝は白湯を飲み、身体に適度な水分を摂り体温を上げると自然と排泄は促されます。
合わせて次に紹介するツボを刺激してみてください。
お勧めのツボ
①合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨の合流地点で.くぼんでいるところです。
この辺りを気持ちいいくらいに10秒ほど押して刺激します。
このツボは四総穴(しそうけつ)と呼ばれ最も有名なツボの一つですね。
頭部や大腸の不調に効果があるので、
- 便秘
- 下痢
- 首・肩のこり
- 精神不安
などの症状も整えます。
②天枢(てんすう)
場所はおへその両横で、親指の横幅2本分ほど外側です。
ここは親指以外の4本を当てて30秒ほど軽く擦りましょう。
大腸の働きを良くし、全身の調整にもなります。
下腹部が冷えている人は特にお勧めです。
③足三里(あしさんり)
膝の下の出っ張りの外側のくぼみです。
ここを気持ち良いくらいに10秒ほど刺激しましょう。
胃腸を整えるツボで合谷と同じ四総穴の一つです。
身体全体の気血の流れをよくするので、どれだけ歩いて疲れてもここを刺激すればあと三里(12km)は歩けるという事から足三里です。
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まとめ
便意を伴う腹痛の多くは大腸の異常です。
原因は様々ですが普段から水溶性食物繊維と白湯を多く飲む人は異常を起こしにくいですね。
また紹介したツボを押して痛みや気持ち良さがある人は続けて刺激すると大腸の調子は整いやすくなりますよ。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院