小腸の不調は東洋医学のツボで改善しよう!
東洋医学の小腸
- 腹痛がたまにする
- 膝が痛い時がある
- 頭がのぼせやすく頭痛もたまにする
こんな症状で悩んでいませんか?
東洋医学では小腸が弱っている時の症状とされるので原因とツボを使った対処法について書いていきます。
一般的に知られる西洋医学の小腸
小腸の主な機能は
- 消化
- 吸収
です。
消化は胃でも行われますが、胃では吸収は行われません。
また胃での消化は酸性だけなので不完全です。膵臓から出たアルカリ性の消化液が、小腸で混じり、消化が完了します。
どちらが欠けても、消化不良を起こします。
そして、もう一つ重要なのが免疫システム。
いわゆる腸内環境ですね。これが整っている人は健康で乱れている人が不健康と言えます。
食品添加物の摂取が多い人は、右の下腹部に圧痛が出ます。
こんな状態では、小腸の機能が低下しているので注意しましょう。
特に、賞味期限の長いコンビニ食は、減らした方が良いですよ。
小腸では、多くのミネラルも吸収します。
主に、
- Na(ナトリウム)
- K(カリウム)
- Ca(カルシウム)
- Mg(マグネシウム)
- Fe(鉄)
などは、小腸から大腸にかけて吸収されます。
そのため、小腸の機能が低下している人はミネラル不足に陥りやすいと言えますね。
例外として、
Cu(銅)の吸収は胃と小腸で行われ、血清アルブミンに肝まで運ばれます。
Mn(マンガン)の吸収は小腸が主ですが、呼吸器を通じても行われます。
Zn(亜鉛)は消化で生じたアミノ酸、有機酸などと結合し、主に小腸から吸収され、アルブミンと結合して肝臓へ運ばれます。
セロトニン
- トリプトファン
- ビタミンB6
- ナイアシン
- マグネシウム
とともに脳で生成されます。
一部は小腸で作られます。
このセロトニンが不足すると、
- 睡眠障害
- うつ状態
- 不安感
などが引き起こされます。
セロトニンは魚やレバーに多く、特にビタミンB6は腸内細菌によって作られます。
ニンニクや唐辛子にも多いのでペペロンチーノが良いですよ。
マグネシウムは煮干しやジャコに含まれるので、小鉢でいただくと良いですね。
アミノ酸のグルタミン酸をエネルギー源として利用します。
次は東洋医学における小腸を書いていきます。
あまり知られていない東洋医学の小腸
精(栄養素)と濁(カス)に分け、精を吸収し濁は大腸で水分を吸収する「受盛の腑」と言われます。
また、心(しん)を支えるポジションですね。心(しん)とは、心臓の機能に加え、精神面の影響も考慮します。
実際に、小腸では脂質を吸収するので、過剰な脂質はリンパの流れを悪化させ、心臓に負担をかけます。
結果として、心臓への負担増加から、精神的なダメージが増えて心に悪影響します。
小腸実熱
脂質過剰だと、小腸は負担から、熱がこもるようになり尿に変化が出ます。
膀胱炎の症状に似ていますが、
- 尿が黄色く
- 臭く
- 排尿痛
を伴います。
また、精神的には、
- イライラ
- うつ症状
を伴いやすくなるのは火タイプに多い症状ですね。
小腸の不調とは
小腸にはどんなイメージがあるでしょうか?
腸内細菌をイメージする人が多いかもしれませんね。
実は腸内細菌に関して言えば、多いのは大腸で小腸の1000倍も住んでいると言われます。
では小腸の役割は何か?
主な仕事は吸収です。
消化もしますが、
- 水分
- 糖質
- 脂質
- ミネラル
などを吸収します。
そのため脂質の摂取量が多い人は小腸に負担がかかりやすいのが特徴ですね。
小腸が不調の時の症状
まず吸収された脂質はリンパの流れに入るので量が過剰だと
- むくみ
- だるさ
が顕著になります。
また脂質を吸収する際には水分も必要なので水分不足の状態にもなりますね。
身体は水分不足の時に
- 冷えのぼせ
- 膝痛
が起きやすくなります。
そして小腸で吸収しきれなかった脂質は大腸に到達しますが、そうすると身体はすぐに排泄しようとするので下痢になります。
そのため腹痛が起きたり過剰な水分の排泄に伴い水分不足は加速します。
普段から脂質を抑えるのはもちろん水分も多めに摂りましょう。
加えて次に書いていくツボを刺激しておくと小腸は本来の機能を果たせるようになりますよ。
お勧めのツボ
小腸の働きを活性化するツボを三つ紹介します。
①天宗(てんそう)
場所は肩甲骨の中央で出っ張りの下です。
疲れている人は押すと痛みのありますね。
自分で押すのは難しいのでゴルフボールなどをおいて仰向けで寝転びましょう。
痛気持ちいい位に30秒ほど刺激しましょう。
このツボは
- 五十肩
- 乳汁不足
などの場合にも用います。
②腕骨(わんこつ)
場所は小指の付け根から手の側面を手首の方にたどり窪んでいる所です。
親指で少し強めに30秒ほど押しましょう。
じわーっとした痛みがあります。
- 小腸の吸収
- 免疫力
などの働きを高めてくれるそうな。
あと頭痛や腕の疲労も取ってくれますよ。
関元(かんげん)
場所はおへそから下に3寸(約4,5cm)で疲れていると窪んでいます。
触り方は掌で擦るように時計回りに回します。
20回ほど回すと温かく感じます。
気を整えるツボで、
- 男性なら下痢
- 女性なら生理痛が重い人
は日ごろから腹巻などで温めて冷やさないことが大切です。
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脂質を摂る時のポイント
脂質自体はエネルギーとしても優れていますしホルモンの原料にもなるので極めて重要です。
問題となるのは質の悪い脂質です。
それがトランス脂肪酸と呼ばれる自然界にはほとんど存在しない人口的な物ですね。
マーガリンやスナック菓子などに多く含まれるので注意しましょう。
対してオリーブオイルや魚の脂などは質の良い脂質になるので積極的に摂りましょう。
ポイントは常温で固体か液体かという事ですね。
吸収された後にリンパの流れを滞らせるのは常温で固体の人工品。
天然の物は動物の肉でも多少なら平気です。
まずは外食やインスタント、スナック菓子の摂取を減らし野菜を摂る習慣をつけたいですね。
まとめ
小腸の不調は自分では気づきにくいかもしれませんが
- 倦怠感
- 頭痛
- めまい
- 膝痛
の原因となります。
また免疫にも関わるので風邪を引きやすい人も改善が必要ですね。
脂質の摂り過ぎに気を付けるとともに水分を摂りツボを刺激していくと良いですね。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院