胃弱の体質は体操で改善できる!
少し食べただけで胃もたれする。
消化不良による胃痛があり、胃の不快感が常にある。
強い痛みではないが、食欲不振や吐き気も伴う。
そんな症状に悩んでいませんか?
それは胃が弱い症状ですね。胃弱は薬では改善しません。
むしろ、薬でごまかしている分だけ、弱くなっていきます。こちらでは、胃を強くする体操で、根本的に解決する方法を書いていきます。
一般的な胃の認識
食べ物は口で噛まれたあと、さらに胃で細かくされるんですね。
胃には、食べ物を蓄える働きもあり、一度胃の上部で蓄えて少しずつ分解していくんですね。
蓄えるのは、ウイルスなどを殺菌するためでもありますね。
胃液は強酸性で、細菌やウイルスの殺菌、有害物質を分解する働きをし、日では約2Lもの胃酸が分泌されます。
この胃酸は、水分と共に出て来るので、津液(水分)不足の人は消化不良に陥りやすいですね。
そして、胃弱な人は猫背になりやすく、胃が冷えている事が多いので、意識して温めましょう。
Cu(銅)の吸収は胃と小腸で行われ、血清アルブミンに肝まで運ばれます。
銅は鉄の吸収を促す働きがあるので、胃を切除した人が鉄分不足で貧血になるのは銅が不足するためです。
知られざる胃の機能
基本的には、消化した物を小腸に送るのが主な仕事としているのは同じですね。
そして、いくつかの病的な状態を定めています。
胃熱(いねつ)
胃熱とは炭水化物を食べ過ぎる人に多く見られる症状で、たくさん食べたのにすぐにお腹が空いたように感じ口臭もひどくなります。
血糖値の調節が下手になるので、空腹感が極端に強く、空腹時に元気がなくなります。
胃陰虚(いいんきよ)
胃陰虚とは、胃の機能低下で水分不足から
- 唾液
- 胃液
などの分泌が不足した状態です。
辛い物や、味の濃い物を食べ過ぎた結果として、胃が熱を持った状態なので脱水状態ですね。
慢性胃炎の状態に陥り、空腹時でも食欲が無くなります。
食滞(しょくたい)
文字通り、
- 食べ過ぎ
- 飲み過ぎ
- 消化不良
により食物が停滞し、胃もたれしている状態です。
肝気犯胃(かんきはんい)
肝気犯胃とは肝鬱気滞(かんうつきたい)から起こり、ストレスなどで肝の機能が低下している時に起こる胃痛です。ストレス性の胃炎ですね。
胃を保護する粘液の原料は肝臓で作られているので、肝臓の機能低下で起こるんですね。
そのため、東洋医学では肝と胃の関係にはとても注目します。
胃弱を改善するには
ストレスが原因で、胃弱になるという説もありますが、それはきっかけであって原因ではありません。
生まれつき胃腸の弱い人もいますから。
むしろ、冷たい物の摂りすぎが胃を弱めます。
そして弱い人や、弱っている人は、悩み過ぎる傾向にあり性格に反映されます。
クヨクヨと長時間悩んでいると、胃に血液が行かず、疲労をためやすくなるためです。
脳は血流の20%くらいを占めるので、クヨクヨと悩むことは脳での血(栄養)の消費を増大させます。
- 内蔵が弱い人ほど内向的で弱気
- 内臓が強ければ外交的で強気
な傾向にあります。
そのため性格を変えるには内蔵を強くするのが近道と言えますね。
胃と消化器を強くする体操
東洋医学では熊の動きから胃を強くする体操を学んでいます。
熊の動き
熊の動きとは腹部から股関節を伸ばします。
熊はゆっくりと力強く動くのが特徴なので、体操もゆっくりとしっかり伸ばすことが大切です。
現代人はデスクワークが多いせいで腹部と股関節が硬くなっています。
また歩くことが少ないと腹部も股関節も緩む機会が失われます。
胃腸が弱い人は、腹部が硬い傾向にあるので、お腹から股関節の前を伸ばすと下痢や便秘を予防します。
アシカのポーズ
このポーズは腸腰筋を伸ばします。
腸腰筋とは膝を持ち上げるときに使う筋肉なので、歩く機会が少ないと硬くなりやすい筋肉です。
そして腸腰筋が硬いと骨盤は後傾し、排便の機能が低下します。
骨盤の傾きを取り戻すためにアシカのポーズを行いましょう。
また腹部のストレッチにもなります。
①うつ伏せで床に横になります。胸の横に手をつき上半身を起こします。 この時におへその下あたりまで床から離してみましょう。
②おなか周りがストレッチされている感覚を感じながら天井を見上げましょう。
20~30秒のストレッチを2セットしましょう。
ポイントは、肩の力を抜いて目線は天井を向くことです。
腸腰筋のストレッチ
①片足を立て膝の状態にし背筋を伸ばします。
②その状態から身体を前方に移動させます。
③立て膝側の太ももの前側が伸びているのを感じながら20秒キープしましょう。左右入れ替えて2セットずつ行います。
こちらはアシカのポーズよりも強く腸腰筋を伸ばせます。
腰が痛くてアシカのポーズが出来ない人はこちらの体操を行いましょう。
強めのストレッチ
①両膝を立てた状態から両手でかかとをつかむように上半身を反らしましょう。
②この時にへそは前方に出す方が効果は高いので可能な限り上半身を弓なりにします。この態勢を20秒キープで3セット行いましょう。
この体操は身体が硬い人には難しいので無理をしないようにしましょう。
ですが、この体操は筋トレにもなるのでおすすめです。
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まとめ
胃弱を改善するには、腹部のストレッチが欠かせません。
また胃を弱める原因として、冷たい物の摂りすぎもあるので白湯を飲みましょう。
強めのストレッチが出来るようになれば、胃は強くなっていきますよ。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院