うつ症状と間違われやすい副腎疲労を東洋医学でズバッと解決!

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

最近とにかく疲れやすい。

朝起きられない。

昼間の眠気がきつい。

ご飯を食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりしてしまう。

「こんな不調に悩まされていませんか?」

「このような症状で病院に行ってもうつ病の薬を処方されます。」

「こちらでは、まだ認知度の低い副腎疲労の症状と東洋医学から見た対処法について書いています。」

 

そもそも副腎疲労って?

副腎疲労とはアドレナル・ファティーグとも呼ばれアドレナリンなどの分泌がうまくいかないときに起こる症状です。

主に、

  • 身体のダルさ
  • 疲れやすさ
  • 無気力
  • 集中力が続かない

などの症状が一ヶ月以上続くときに疑われます。

最近になって現代医学でも認められ本などの出版がされています。

現代医学の認識では副腎のホルモン分泌の低下が原因とされ、

  • 糖質コルチコイド(コルチゾール)
  • 電解質コルチコイド(アルドステロン)

などの血液中の糖質や電解質を調節するホルモンや、

  • アドレナリン
  • ノルアドレナリン
  • ドーパミン

などのやる気を出す精神面に作用するホルモンが副腎からは分泌されています。

これらのホルモンの分泌が低下すると、本人のやる気とは別で身体がついてきません。

案外、体力に自信があり他の人よりも頑張り屋の人がなりやすいのが特徴です。

副腎疲労は長期の問題になりやすく治療が困難なことでも知られています。

なぜなら副腎疲労の原因はストレスなどであることから精神的な問題と捉えられやすく、抗うつ薬などがメインの治療と考えられているからです。

精神的な問題だと考えて心療内科などを受診してしまうのも問題のようです。

実際は腸などが慢性的な炎症を起こしていることが多いので精神系の投薬ではほとんど効果が見られません。

腸の慢性的な炎症が原因のことが多いので、多くの副腎疲労の人は慢性的な下痢や便秘を患っていることも多いのが特徴です。

 

東洋医学からみた副腎疲労

副腎が疲労している状態を東洋医学では腎虚と呼びます。

腎虚とは老化の症状でもありエネルギーや栄養を作り出す力が弱っている状態を指します。

さらに東洋医学では腎虚を分けており、

  • 気(代謝)が低下している腎気虚
  • 腎が冷えている腎陽虚
  • 津液(水分)が不足する腎陰虚

などに分けられます。

これらの種類の中でも副腎疲労は腎気虚と腎陽虚に分類されます。

つまり腎の機能低下と温度低下が原因です。

腎の機能が低下するときは老廃物が溜まっている状態で、温度が低下するときは血流が低下している状態です。

腎のエネルギーと熱が不足し、作り出そうとする働きも低下しています。

そのため副腎疲労の人は、

  • 足腰のダルさ
  • 腰痛
  • 冷え性

などの腎虚特有の症状も同時に患っている人が多いのが特徴です。

治らない腰痛に悩んでいる人は腎虚かもしれません。

そんな副腎疲労を改善するためには腸の慢性炎症を解消する必要があります。

始めたい生活習慣としては、腸に慢性的な炎症を起こしている小麦に含まれているグルテンを減らすことです。

テニス選手のジョコビッチが実践したことで有名になった小麦のグルテンですが、最近ではグルテンを摂取しないグルテンフリーという食生活が注目されています。

小麦というと食パンなどをイメージする人が多いですが、パスタやうどん、お菓子、ケーキなどにも多く含まれます。

逆に食パンであっても米粉パンなどを選べば問題ありません。

大切なのは、小麦を含んでいる食べ物を避けるだけでなく、代わりとなる食品を選ぶ癖をつけることです。

パスタやうどん、ケーキなどでもアレルギーの人のためにも米粉やそば粉のもの販売されています。

グルテンフリーを続けるコツは、好きなものを我慢するだけでなく代替食品を見つけることです。

そして、グルテンフリーは一生続けないといけないものではなく、初めは2週間くらいから挑戦するのがおすすめです。

もちろん、小麦とは言っても全粒粉の物はグルテンの悪影響は少なく、また大麦はグルテンの量が少ないので問題になりにくいのが特徴です。

さらに小麦を含むのは主食ばかりではありません。

少量とはいえ摂取する人とそうでない人には成果に差が出ます。

  • 醤油などの調味料
  • 揚げ物の衣
  • カレーやシチューなどのルー

実は、現代の調味料の多くは小麦を利用しているものが多く知らず知らずのうちに小麦を大量に摂取しているのです。

そのため味の濃いものを食べていると知らないうちに小麦の摂取量が増えていたりします。

さらに味の濃いものは血圧を調整するホルモンの分泌を増やすのでさらに副腎疲労を招きます。

加えてカフェインなどの身体を興奮させる物質を大量に摂取しているとドーパミンやアドレナリンなどの興奮ホルモンの分泌を低下させます。

そして、東洋医学から見ると副腎疲労の改善には老廃物の排泄が重要となります。

これらを総合して考えると副腎疲労に必要な食生活は、

  • グルテンフリー
  • 味の薄い食事
  • カフェインレス
  • 水分を多くとる

などになります。

要は身体を疲労させる物質を減らして老廃物の排泄を促すことがポイントとなります。

食生活を変えるのが難しいという人はまずは水分を多くとって尿から老廃物の排泄を促しましょう。

その上でグルテンを減らしたり、調味料を減らしたり、カフェインをさけたりすると良いですね。

 

 

まとめ

副腎疲労の症状は精神面にも及ぶことからうつ病と誤診されやすい疾患の一つです。

 

基本的に慢性的な下痢や便秘を患っている人は要注意です。

投薬だけでは効果がなく自分が副腎疲労かもしれないと感じたら、グルテンフリーや味の濃い食事を避けるなどから始めましょう。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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