東洋医学と西洋医学の違いから食療法を見てみよう!
健康法, 東洋医学と西洋医学の違い
薬膳とマクロビは何が違うの?
アジアと西洋で、食の考え方は違うのかな。
こんな質問を受けた事があります。
医食同源という言葉は、東洋医学だけではありません。欧米でも、食事から健康を作ろうというのは普通の事ですから。ただ、マクロビと薬膳でも、自分に合う方を選べば、より成果が期待できますよ。
マクロビと薬膳の違い
一番の違いは、肉と魚です。
肉を悪者のように主張する人は多くいます。
そしてマクロビは玄米と野菜がメインです。
対して、薬膳は東洋医学を基礎として自然界に存在する物は全てOKです。
野菜には野菜の、肉には肉の効能があります。
そして、薬膳は東洋医学の理論をもとに相手の体質に合わせた食事を提供します。
対してマクロビは、西洋医学の栄養学と同様に理想的な食事バランスが存在します。
ここまで聞くと、マクロビが西洋医学で、薬膳が東洋医学のように感じますね。
しかし、マクロビも東洋医学と混同しがちな原因として、マクロビは栄養学に陰陽論の考え方を合わせています。
では、陰陽論とは何か?
東洋医学の考え方の一つで、マクロビは東西のハイブリッドのような感じですね。
陰陽論から分かる世界の見方
簡単に言うと、二元論です。
二元論は色々な物事を二つに分ける考え方なので、ヨーロッパにも存在します。
そもそも、東洋医学も西洋医学も考え方の出発点に大きな差はありませんでした。
しかし、得意分野には差が出てきたという事ですね。
東洋医学は体質診断を得意として、西洋医学は栄養学を発展させました。
マクロビでは、ナトリウムとカリウムを重視し津液(水分)の流れに着目しています。
薬膳は、熱と水分を軸に気(代謝)と血(栄養)、津液で考えました。
しかし、勧めるものには共通点があります。
それが旬のものや一物全体(丸ごと食べる)、 身土不二(地産地消)という考え方ですね。
まとめ
薬膳とマクロビが似ているのは、根底となる陰陽論からの影響が両者にあるためです。
薬膳は、相手に最も適した食事を目指します。
マクロビは、理想的なバランスの食事を目指しました。
一人と向き合った薬膳と、万人に向けたマクロビは、どちらが優れていると言うものではなく、自分に必要な物を選ぶためには、自分を知る事が何より大切ですね。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院