東洋医学から見る脾(膵臓)の症状とは
東洋医学と西洋医学の違いは、いくつかありますが大きく違うのが、膵臓の枠組みですね。
膵臓は、人が死ぬと自らの消化液で溶けてしまうまので、近代まで、その存在を認識されていませんでした。
こちらでは東洋医学と西洋医学の両方の観点から膵臓を見ていきます。
近代に発見された膵臓の機能
膵臓の特徴は、
- アルカリ性の消化液
- 血糖値を調節するホルモンの分泌
ですね。
膵臓の消化液(膵液)には、消化酵素と呼ばれる
- リパーゼ
- トリプシン
- アミラーゼ
- キモトリプシン
などがありタンパク質と脂肪、糖質を分解してくれています。
液体がアルカリ性なのは、胃酸を中和し、十二指腸を胃酸から守るからですね。
腸に刺激が入ると、自動で排出される仕組みです。
膵臓の弱りは、特に糖尿病の原因となるので、過剰な
- 糖質
- アルコール
の摂取は控えましょう。
次は東洋医学における膵臓について書いていきます。
昔に考えられていた東洋医学の膵臓
東洋医学では、膵臓は脾経に分類され
- 消化器系(胃・小腸・大腸)を統括する
- 食べ物から栄養を吸収する
- 気・血・津液を作り出す
機能があると考えられていました。実際に三大栄養素の消化酵素を出すので、当たらずとも遠からずですね。
さらに、血液のコントロールもすると考えられていたので、脾臓と膵臓の機能を合わせています。脾経と呼びますが、見事に見えない臓器を見抜いていたようです。
実際に糖尿病や貧血の治療には脾経のツボを使います。
脾経は、土タイプに分類されるので、倦怠感などの原因が血糖値にある事に気がついていたんですね。
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まとめ
昔の人は、膵臓の存在を見落としていましたが、その機能には気づいていました。
- アルカリ性の消化液
- 血糖値の調節ホルモン
は消化吸収には極めて重要な存在です。
身体のバランスの良い、土タイプに分類されるのも納得ですね。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院