気虚と血虚の体質改善は甘味から
パパッと薬膳
甘味
気虚と血虚の原因として特に多いのは食生活における栄養の偏りです。女性に多い糖質やたんぱく質を減らした食事内容は注意が必要です。
ヨーグルトや果物、サラダをメインにしていると、一見すると健康そうですがメリットばかりではありません。
- 疲れ易さは気虚
- 貧血のような症状は血虚
- 普段からのぼせやすい人は津液虚
に当たります。
生まれつき虚弱な方もいますが、生活習慣では
- 過労
- 睡眠不足
- 飲食の不摂生
が身体が虚する三大要因です。
気虚と血虚の改善には甘味が必要ですが、種類によっては症状の改善にはなりません。こちらでは各種の甘味について書いていきます。
色々な甘味の特徴
白砂糖
白砂糖は
- 脱カルシウム
- 脱ビタミン
の元凶となります。
- 血糖値を急激に上げる
- 排泄するには他の栄養素を使う
ので二重に内臓に負担をかけます。
加えて、二次的に循環器系に負担をかけます。
また白砂糖は身体を冷やす性質があるので消化器系を弱らせます。
現代人が抱える冷え性の原因の多くは、白砂糖にあると言えますね。
冷えは気虚や血虚を増悪させるので、可能な限り控えて次からの甘味を積極的に摂りましょう。
ハチミツ
ハチミツに含まれる
- ミネラル
- リンゴ酸
などの有機酸は酸性体質を弱アルカリ体質に変える効用を持っています。
ハチミツの効用としては
- 造血作用
- 整腸作用
- 胃回復
等たくさん発見されています。
そのため、どのタイプにも比較的に良い効果があります。
ハチミツを食べるとカルシウムを補給するので歯が強くなります。
内臓の回復を促し気虚と血虚を改善します。
またハチミツは赤痢菌などを殺菌し下痢を治します。
これはハチミツが腸内のビフィズス菌を増殖させるからですね。
つまり、悪玉菌は生きにくい腸内環境を作ってくれるわけですね。
色々な酵素類と水溶性ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
ちなみに加工品では、80%以上の特殊栄養が抜けているそうなので、アカシアやレンゲ等の種類が良いです。
ハチミツはミツバチの体内で唾液酵素などによってブドウ糖と果糖に分解したものが濃縮されています。
さらハチミツは保存性に優れているので、保存料に頼らなくても大丈夫なのです。
ハチミツには強力な殺菌効果があるので、口内炎に塗ると効果的です。
ハチミツの美容効果がすごいのはビタミンやミネラルが豊富なだけではありません。
花の蜜を蜂が集めたあとに自分達の酵素で分解しているので、摂取後にに分解する必要はなく、すぐに吸収できます。
さらに非加熱のはちみつなら蜂の酵素も含んでいるので、消化も助けてくれます。
はちみつの主な効果と言えば美容効果以外にも
- 疲労回復
- 便秘の改善
- 咳止め
などもあります。
海外での研究結果では、一日にはちみつを大さじで3~4杯を食べることで様々な効果が得られたとあり、消化不良の患者に食前に30~90グラムのはちみつを食べさせたところ消化不良の改善が見られたとあります。
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黒糖
黒糖には日々の排泄を促す効果があります。
これは黒糖に含まれるラフィノース(天然オリゴ糖)の効能です。
ラフィノースには、肝臓の働きを良くする効果もあるので春は積極的に摂りましょう。
沖縄では、黒糖と生姜の組み合わせで身体を強力な紫外線から守ります。特に血虚の改善に有効で木タイプと火タイプには最適です。
オリゴ糖
オリゴ糖は、でんぷんとグルコースの中間です。
オリゴ糖は難消化性なので大腸まで直接届きます。
善玉菌のエサとなるので、ビフィズス菌を増やします。気虚を改善するので土タイプや金タイプにはお勧めです。
便秘の改善にも効果的で
- 甜菜
- タマネギ
- にんにく
- はちみつ
- バナナ
に多く含まれます。
他にも種類が多くありますが、市販で安いものは純粋なオリゴ糖ではなく、混ぜものが多いので内容には注意しましょう。
他にも
- 大豆
- トウモロコシ
- コーヒー
などに含まれる種類も存在します。
ステビア
ステビアは人工甘味料ではなく植物由来のものです。
そのため、化学製品とは違い安全性は高いと言えるのです。
ステビアには
- 抗炎症作用
- 利尿作用
- 免疫力強化作用
があるので気虚を改善し水タイプにお勧めです。
キシリトール
人工甘味料であるキシリトールですが、世界中で安全性の評価は高いですね。
- 虫歯を予防する
- 熱を降ろす作用
があるので木タイプに良いですね。
まとめ
甘味は悪者のように言われることもありますが天然の物は恩恵の方が多いですね。
問題となるのは精製された白砂糖や人工甘味料になるので注意しましょう。
疲れをとるだけでなく様々な効能が期待できるので必要に応じて摂っていきましょう。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院