火翔の薬膳から見た枇杷の効果効能は止咳平喘
パパッと薬膳
人物紹介
火翔(かと) 二人兄弟の上
ロマンチストで遊び人、薬膳を提供するレストランのシェフ。土樹の授業を受けに言っている。意外に細かいところも多くてよく気が利く
火翔「こんにちは!今日も身体に良い薬膳を紹介しますね」
「今日は秋に旬を迎える枇杷を紹介します」
「この時期に悪化しやすい喘息におすすめの果物なんですよ」
薬膳から見た枇杷の効能
枇杷は止咳平喘類(しがいへいぜんるい)に分類されます。
昔から枇杷は咳を鎮めて、喘息を抑えると言われます。
ですから枇杷は咳を伴う呼吸器の失調をケアする果物の薬膳素材です。
薬膳から見ると枇杷は涼で酸甘で肺胃を補い、
- 化痰止咳
- 降気止嘔
- 生津止渇
などの効果効能があります。
古来より、枇杷の木には様々な薬効があることから、仏教経典では大薬王樹(だいやくおうじゅ)と呼ばれていました。
昔には、枇杷の木は薬効がありすぎて病人がその葉を求めて列をなしたことから、縁起が悪いとまで言われるようになりました。
枇杷の葉には、
- 咳を鎮める
- 痰を除く
- 胃を丈夫にする
- 余分な水分を排泄する
などの作用があるので漢方役にも使われ、鼻づまりの解消や鼻の炎症を鎮めるために用いられます。
枇杷自体は初夏の果物なので、秋の喘息には枇杷の葉茶を飲むのが一般的です。
枇杷は肺(呼吸器)と胃(消化器)に働きかけ、緩やかに身体を冷ます涼の性質を持っており、熱が原因の咳に効果的です。
喘息のなかでも気管支炎で咳が出て喉がヒリヒリしたり、胃が熱を持って痛いといったりする場合には特に効果的です。
抗炎症の働きで、潤い補給により肺や胃をしっとりさせながら本来の働きを取り戻します。
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枇杷を食べて秋を元気に乗り切ろう!
枇杷は肺や胃の熱をとることが可能だから、痰を伴う咳や水分不足の時の胃痛に効果的です。
枇杷の旬は初夏ですが、秋の喘息に効果的な果物です。
一年を通して手に入って簡単に飲めるのは枇杷の葉茶なので、そちらもおすすめです。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院