東洋医学で体質改善!胃腸虚弱や津液(水分)不足、胃熱には香辛料
パパッと薬膳
香辛料
美食の時は香辛料は必須です。
日本における香辛料とは香りで健胃整腸作用を持つ紫蘇と、
辛味に健胃整腸作用をもつ
- カラシ
- 胡椒
- 山椒
- 生姜
などがあります。
日本では、これらを薬味とよんで常用してきました。こちらでは、必要だけど注目の低い薬味の効能について書いていきます。
薬味の効能
機能としては、消化を助け胃腸の機能の負担を軽くします。
食べ過ぎた時の胃もたれ(胃熱)の症状を軽くしてくれますね。
- 天ぷらに大根おろしや生姜
- さんま に大根おろし
- 鰻には山椒
- トンカツにはカラシ
と日常の食事に香辛料は溢れています。
ホルモン焼や焼き鳥に唐辛子をかけるのも肉を食べる時に身体に優しくするためですね。
他にも、
- うどんのネギ
- そばのワサ ビとネギ
- 冷奴に生姜とネギ
を添えるのも同様の理由です。
それらの薬味はどんな効能を持つか次に書いていきます。
各種の薬味
生姜
生姜は古来より薬として扱われ現在でも漢方薬の約7割に使われています。
体温を高めて免疫力を上げる
- 消化吸収の促進
- 殺菌作用
- 解熱作用
- 吐き気止め
- 発汗作用
など多くの効能があります。
和食では、冷ます作用の焼き茄子に生姜をくわえたり 風邪の初期に汗をとる 卵酒に生姜を加えたりとお馴染みですね。
ワサビ
寿司や刺身のお供ですが、ワサビには
- 強い防腐作用
- 抗菌作用
があるので、食中毒を引き起こす菌の増殖を抑えるので実に理に適っています。
また、ざるそばなどの冷たいそばに用いられるのは、唾液の分泌を促し消化機能を向上するからですね。
わさびの辛味はアリルイソチオシアネートという成分で、カラシや大根と同じものになります。
ネギ
ネギは薬味として扱われ主な効能としては、
- 消化促進
- 血行促進
- 解毒作用
などがあります。
ネギの白い部分に含まれる辛味はアリシンと呼ばれ血行を改善します。目にしみる成分で、にんにくや玉ねぎにも含まれます。
またアリシンは免疫細胞に働きかけ活性化するので喉や口の中で風邪のウイルスの繁殖を抑えます。風邪の時に喉にネギを巻くのは、このためですね。
紫蘇
紫蘇はてんぷらなどの料理にも使われますが、薬味としても重宝されます。
- 殺菌作用
- 防腐作用
もあるため刺身などの生ものに添えられます。
またアレルギー症状の抑制作用から近年、注目を集めています。
紫蘇の香りはストレス性の頭痛(気滞)にも効果がありますよ。
唐辛子
わさびのアリルイソチオシアネートが熱に弱いのに対し、
唐辛子のカプサイシンは熱に強いので温かいそばに好んで使われます。
また七味唐辛子には
- 胡麻
- 麻の実
- けしの実
- 山椒
- 陳皮
- 青海苔
- 紫蘇
がミックスされています。
漢方薬成分をふんだんに含んでいるので、
- 発汗作用
- 栄養の吸収率を高める
- 滋養強壮作用
などの作用で体質を改善します。
まとめ
普段、何気なく食べる薬味ですが意味も無く添えられている物はありません。
全てが、薬膳の基本にたって、
- タンパク質の消化
- 水分代謝の促進
を助け、身体を健康に保つ知恵で溢れています。
外食の際は特に出された薬味は全て頂くのが良いですね。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院