古代文明でも実践されていたプラシーボ効果

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プラシーボ効果とは何か?

本当にそんなことが起こるの?

思い込みの力はそんなに強いのか。

こちらでは、プラシーボ効果の実際とその歴史から書いています。

思い込みだけで身体が変わるプラシーボ効果

プラシーボ効果は医学的にも証明されています。

実際には水をかけられても、お湯をかけられたと思い込んだら火傷の反応が出るというのは有名な話です。

アフリカなどで行われるシャーマンと呼ばれる人が行う医術はプラシーボ効果を利用しています。

煙をかがせたり不思議な言葉を聞かせることで相手に治ると思い込ませるのです。

結果として治りそうだと思う事で自己治癒力が上がります。

現代の先端医学でも患者に前向きな気持ちを抱かせることは、治療の効果を左右すると結論付けています。

東洋医学にも影響を与えている古代中東のシュメール文明では、医師のランク付けをしており、

  • 診断をくだす医師が上医
  • 祈祷をする医師が中医
  • 薬を処方する医師が下医

とされていました。

つまり診断こそが最も重要で、薬よりもプラシーボ効果が重視されていました。

ちなみに、シュメール文明の医療は現代医学から見ても優れた効果が証明されています。

 

プラシーボ効果の証明

プラシーボ効果を証明する実験として、偽薬であるにもかかわらず、医師から説明された副作用まで発生したというものです。

思い込みとはいえ、脳に明確な変化が現れるので身体は実際に体験した時と同じ反応をするのです。

普段からビールを飲んでいる人は、炭酸を飲んだだけでも少し酔ったような感覚にもなります。

これは脳がビールだと勘違いし、ビールを飲んだ時の状況(記憶を呼び起こす)を脳が作り出し酔っぱらうので、普段から飲酒の習慣がある人ほど顕著です。

人間は体験した時の記憶を一定の条件が整うことで再現します。

アスリートがイメージトレーニングをすると実際の動きよりもパフォーマンスが上昇するのも同じ理屈です。

格下の選手が格上の選手に勝った秘訣を聞くと、勝った時のイメージを何度も繰り返していたと言います。

病気の思い込みもあります。

体温計を見て自分の熱を確認することで余計にしんどく感じたという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

薬は身体にとっては異物です。

そのため自己治癒力で回復できるなら薬には頼らずに食療法で治るのがベストと言えるのです。

東洋医学における薬膳とはそんな考え方が元になっており、身体に異物を入れるのではなく普段の食事に気をつけて精神面から身体を変えるのが最上の医療としています。

 

まとめ

思い込みで身体を治すと聞くと胡散臭く感じるかもしれませんが、治療の効果を左右するのはいくつもの実験で証明されています。

もちろん、気持ちだけが全てではありませんが身体にとって重要であることは間違いありません。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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