木タイプの内臓の特徴と対処法
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。
栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。
澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」
木奈(もくな) 三人姉弟の長女で弟と妹
姉御肌で面倒見がいい長女タイプ、セミナー講師
堅実的で節約志向
木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男
几帳面でリーダー気質、理論的だが起こりやすい面も。仕事大好きで競争に強い。備品を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。
木タイプってどんな人?
東洋医学の体質診断から見ると木タイプは肝臓と胆のうが強く、気(代謝)と血(栄養)が高くパワフルで行動的、理論的でリーダー気質なのが特徴です。
五行の関係から見ると、木タイプは火タイプの助けになります。
それは肝臓が蓄えた栄養たっぷりのは血液が心臓の負担を減らす関係です。
また、木タイプは土タイプの問題を解決します。
それは肝臓で起こる代謝が消化器のエネルギーの過不足を調節する関係だからです。
東洋医学における肝臓
西洋医学なら肝臓の主な働きを
- 有害物質(疲労・アルコール・薬剤)の解毒(分解)
- アミノ酸の合成(非必須アミノ酸など)
- ホルモン分泌
- 胆汁の生産
と定義します。
また、機能の弱った肝臓は胆汁が上手く分泌されず、
- 脂質
- ビタミンA, D, E, K
の吸収が妨げられます。
脂質の吸収が上手くいかないと、脂肪便(粘着性便)を排出します。
数ある臓器の中でもっとも気(代謝)が高いのは肝臓で、身体の代謝を調節します。
肝臓はさまざなホルモンの分解と代謝に関わり、体内のホルモン濃度を調整する機能があります。
肝臓がホルモンを代謝する際には、グルタチオンというアミノ酸が必要で、アルコール分解と女性ホルモンの分解にも使われています。
そのため、
- アルコールにグルタチオン不足
- 脂質の多い食事による胆汁不足
この二つは女性のホルモンバランスの乱れを助長します。
東洋医学では
- 血の配分を担当する
- 筋肉の調整をする
などと幅広く考えられますね。
必要なミネラルは、
- 亜鉛
- マグネシウム
- クロム
- セレン
などがあります。
肝は目と関係が深く理論性を主ることは独特の見方と言えます。
そのため木タイプの人は目に特徴があり充血しにくいのが特徴ですが、充血しだすと危険信号です。
木タイプに危険信号が出たら
肝臓を速やかに回復させるのはタウリンを多く含む海産物です。
タウリンは胆汁の原料でもあります。
また、肝臓を元気にするものとして、緑の野菜で春が旬のものが良いとされました。
実際に春が旬の緑の野菜には、スルフォラファンなどのフィトケミカルが含まれ肝臓の機能を亢進させ保護する機能が認められています。
特にスプラウトのサラダや、貝のみそ汁などは肝臓の回復に効果的なので積極的に摂りましょう。
東洋医学では、木タイプの特徴である胆のうの胆汁の苦味に注目しています。
胆汁は、血液や体液の熱を取る作用があります。
「良薬は口に苦し」という言葉は、熱をとり炎症を鎮めるのに必要な成分と気づいていたんですね。
胆汁の分泌不足は、ドロドロ血液の原因となるので注意しましょう。
三大伝統医学と呼ばれるギリシャのユナニ医学の、医聖とよばれるヒポクラテスも胆汁の機能に着目していました。
胆汁を体液の主体とし、発病のメカニズムを四つの体液である
- 血液
- 黄胆汁
- 黒胆汁
- 粘液
から説明しました。
また、東洋医学と同じく内臓と精神の関わりには注目していました。
胆のうが弱ると、肝臓の深謀遠慮は活かされず、優柔不断になると言われます。
|
まとめ
澤楽「普段は決断力のある二人が優柔不断になると肝臓が弱っていると言えますね」
木一郎「確かに体力が充実しているときは何でも迷わずに決められる気がします」
「残業が続いたら頭がぼーっとするのは肝の弱りですね」
木奈「弱っていると感じたら海産物やスプラウトなどの緑の野菜を食べると良いんですね」
「アルコールを飲み過ぎた時にも気をつけます」
澤楽「その通りです!二人とも頑張り過ぎる傾向があるので、疲れた時には早めに休息してくださいね」
LINEに登録してもらえれば最新のブログ情報をお届けします。 また、個別に治したい症状があれば改善のために必要ツボのとり方を送ります
⇒施術や講義を希望の方はこちら
筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院