金光の伝統あるユナニ医学

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人物紹介

金光(かねみつ) 一人っ子

持論が強く人の話を聞かない研究者気質。水江の店の常連さん。嫌いなことはしないタイプで愚痴が多い。フリーライター。歴史が好き。

木奈(もくな) 三人姉弟の長女で弟と妹

姉御肌で面倒見がいい長女タイプ、セミナー講師

堅実的で節約志向。高めあえる関係を好む。

木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男

几帳面でリーダー気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。備品を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。

 

土樹(どき) 二人兄妹

人間関係を重視してボランティア大好き、土麻のお兄ちゃん。想像力が豊かで歴史もののマンガが大好き、栄養学を教える大学教授。

 

ギリシャが誇る伝統あるユナニ医学

ユナニ医学の思想の基本は四体液病理説です。

人間の身体は基本となる四体液の調和によって身体と精神の健康が保たれ、バランスが崩れると病気になるというものです。

ユナニ医学が珍しいのは胆汁に注目している点とリンパを重視しています。

古代ギリシャの医学では医師たるものはリンパマッサージを習得しないといけなかったと言われます。

アーユルヴェーダや東洋医学と同じく体液の流れを重視しているのは共通です。

四体液説では食材や生薬にも

  • 湿

の四つの基本性質があるとしています。

主に熱と冷はエネルギーを指し、湿と乾は肉体の状態を表すとされます。

そのため医師が生薬などを配合する際には、

  • 患部の湿乾
  • 症状の熱冷
  • 患者の性別や年齢
  • 習慣や癖
  • 季節
  • 体力や体格

などを加味したとあるので、かなり診断に重きをおいた科学的な分析を行っていたことが伺えます。

さらにリンパマッサージ以外にも整体や瀉血なども行われとあります。

ユナニ医学の治療法は主に体液を調整する方法として、

  • 下剤
  • 吐き戻し
  • 瀉血(出血させる)

などで悪い体液を排泄する治療を行っていました。

そして瀉血の後は、栄養価の高い食事と、赤ワインを摂ることが決められています。

そのため、ヨーロッパに古くからある常備薬には、

  • ワイン
  • リキュール(薬草酒等)
  • ビール

などがあり現在でも修道院で醸造されているものも多くあります。

 

まとめ

金光「このように、現代医学のように機械が発達していなかった時代には問診が重要視されていて、僕たちが普段から食べている食事が薬だったりしたわけです(調べるの大変だった)」

木一郎「なるほど!やはり食事の仕方が毒にも薬にもなるということなのだね」

土麻「栄養学とはまた違った見方は僕も勉強になりました~」

木奈「金光さんは博識なのね。私も歴史に興味が出てきたのよ」

金光「僕でよければいつでも話させてもらいますね(〃▽〃)ポッ」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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