咳が出るときのパパッと薬膳はハチミツ大根
健康法
人物紹介
火翔(かと) 二人兄弟の上
ロマンチストで遊び人、薬膳を提供するレストランのシェフ。土樹の授業を受けに言っている。意外に細かいところも多くてよく気が利く
金代(かなよ) 二人姉妹の下
マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。灸のツボを習っている
金代「ごほっごほっ」
火翔「金代ちゃん、風邪かい?」
金代「そういう訳でもないんですけど、秋から冬は咳が出やすいんですよね、、、」
火翔「喉が弱い人は、乾燥しだす秋から冬に同じようなことを言っていたよ」
「そんな人にお勧めしているのが、ハチミツ大根なんだけど飲んでみるかい?」
金代「咳に効くんだったら、お願いします」
ハチミツ大根の効能とは!
ハチミツ大根とは、角切りにした大根をハチミツに浸ける極めて簡単なレシピです。
大根は消化酵素のジアスターゼとイソチオシアネートが含まれています。
イソチオシアネートは辛み成分で、
- 殺菌
- 消炎
- 鎮痛
などの効果を発揮します。
さらに薬膳から見ても大根は涼で甘辛に分類され、肺胃を補うとされ、
- 理気消食(エネルギーを巡らし、胃もたれを解消)
- 降気寛中(ガスを排出してお腹の張りを改善)
- 清熱化痰(熱を発散して、むくみを改善)
- 化瘀止血(血流を改善)
などの作用があります。
ただし、大根の過食は胃が弱い人は胃痛を起こすこともあります。
ですが、ハチミツを加えることで、胃痛の心配もなくなります。
ハチミツには主な殺菌成分が二つあり、
- グルコン酸
- 過酸化水素
になります。
この二つの殺菌成分は、医療現場で傷口や医療機器の消毒にも使われているほど効果がある成分です。
口内炎がハチミツを舐めて治るのは、この二つの殺菌成分のおかげです。
ハチミツを薬膳から見ると、平で甘に分類され、脾肺大腸を補い、
- 補中緩急(身体にエネルギーを補給する)
- 潤肺止咳(肺を潤して咳を止める)
- 潤腸通便(腸を潤し快便になる)
- 潤膚解毒(皮膚を潤して、肌荒れを改善する)
などの作用があります。
そのため、ハチミツ大根は肺を潤して、咳を止めるという効果が2000年以上前から注目されていたのです。
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肺を潤して咳を止めよう!
火翔「紅茶に溶かして飲んでもいいけど、今日は簡単にレモン果汁も加えてレモネードにしたよ」
金代「大根が入っているとは思えないほど、飲みやすくて美味しいです」
火翔「そうなんだ、美味しくて健康にもなれる薬膳なんだ♪」
「面倒くさかったら、飴なんかもおすすめだよ」
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院