火奈子が東洋医学から学んだニキビのキラリ美容法

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに経絡内臓整体で身体の体質改善を目指す鍼灸マッサージ整体師。 栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康を実践している。

火奈子(かなこ) 三人姉妹の真ん中

オシャレ大好きで仕切り屋、ルールに厳しい面も。美容師で女性の薄毛に詳しく、美容にも気を使っている。アロマを使ったリラックスできる時間は大事にしている。感情的だけど素直。火翔と幼馴染で土麻と仲良し

土麻(どま) 二人兄妹

癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢。インドア派でカラオケが趣味、患者さんに健康体操やツボを教えている。土樹の妹で火なこと仲良し

土麻「ニキビが出来ちゃいました~(´;ω;`)ウッ…」

火奈子「私もたまに出来るわよ」

土麻「ニキビって、東洋医学で予防できるんですか?」

澤楽「もちろんだよ。でも、東洋医学で予防するためには、体質診断も大切だから説明するね」

 

ニキビの基本的な原因

ニキビと呼ばれる吹き出物ができる根本的な原因は、毛穴の詰まりです。

健康な皮膚には、アクネ菌が多く存在し、皮脂を分解し肌を弱酸性に保ちます。

さらに、弱酸性に保たれた皮膚では、雑菌の繁殖を防いでくれます。

ですが、ニキビができる人は、過剰となった皮脂が毛穴を詰まらせるからです。

ニキビも吹き出物も、専門的には尋常性ざ瘡という皮膚疾患になります。

その中で、成人以降になってから出来るものを思春期後ざ瘡と言います。

実は、吹き出物が出る場所によって、吹き出物ができる原因は違います。

 

吹き出物の場所から内臓の弱りをチェック!

口や頬の周りに吹き出物や口内炎は、胃腸の不調のサインです。

胃腸が弱る原因は、

  • 食べ過ぎや飲み過ぎ
  • 冷たいものの取りすぎ
  • 寝る前の食事

などになります。

こんな生活が続き、口や頬の周りにニキビがあるようなら、胃腸の弱りである可能性が高いのです。

鼻の下から顎にかけての吹き出物は、副腎のホルモンバランスの乱れのサインです。

副腎のホルモンは、

  • 睡眠不足
  • 炭水化物の偏食
  • 過度のストレス

などで乱れます。

それは、副腎から分泌される、抗炎症作用のあるコルチゾールが原因です。

こめかみや生え際にかけての吹き出物は、

  • 肝機能の低下
  • 精神的なストレス
  • のぼせ

などが原因で、心肺系の不調によるものが多いようです。

咳や痰の出るような不調が続き、おでこや眉間にニキビが出ることもあります。

吹き出物と似た皮膚症状を引き起こすニキビは、思春期~20代頃までによく見られる肌荒れです。

若い頃は、女性ホルモンの分泌が非常に盛んなため、皮脂の分泌も活発で皮脂が詰まりやすくなっています。

対して、30代以降の吹き出物は、皮膚のターンオーバーが乱れることで起こります。

そのため、30代を過ぎてからのニキビのケアは、皮脂を取り除くよりも肌の代謝を整えることが基本です。

また、皮脂の分泌が過剰なときには、ニキビはおでこや鼻周りなどにできやすく、30代以降では、顎や口周り、頬などにできやすいのも特徴です。

30代以降は、気(代謝)が低下するので、20代までと同じような食事をしていると吹き出物の原因になります。

特に、脂質と糖質は控えめにしないと、皮膚から余分に排泄される皮脂で毛穴が詰まります。

ビタミンB類やビタミンCなど、脂質の分解を促す栄養を摂るのも大切です。

皮脂の分泌を抑える栄養素を多く含んだ野菜や果物を中心に、脂質や糖分を控えた食生活を心がけることも大切です。

吹き出物の治療で最も大切なのは、生活習慣の改善で食生活や寝不足、ストレスなどの好ましくない習慣をできるだけ改善することを心がけて

また、年齢と共に身体の保水力が低下するので、肌が乾燥しやすくなったせいで、保湿のために余分な皮脂が分泌されることもあります。

 

体質診断して身体の内から改善

東洋医学では、体質診断を重視します。

吹き出物は、色から原因を判断することも可能です。

東洋医学の診断では、視診というものがあり、肌や舌の色なども体質診断の基準となります。

赤みが強い吹き出物は、熱がこもった状態で気滞(きたい)と呼ばれます。

舌も合わせてみれば赤くなっていることが多く、身体に熱がこもっているので、のぼせやすい状態です。

気滞を改善してくれるのは、ジャスミンティーなどの香りが豊かなお茶です。

漢方であれば、当帰や陳皮(ミカンの皮)を含んだものを選びます。

黄色い吹き出物は、水分代謝が悪くなった状態で痰湿(たんしつ)と呼ばれます。

水分代謝が悪いと、身体がむくみやすく、身体に老廃物が溜まっています。

舌を見ると、苔が厚くなっているのが特徴です。

痰湿を改善してくれるのは、ハト麦茶やコーヒーです。

他にも、小豆は吹き出物や腫れ物に使われる薬膳食材です。

食物繊維が豊富なので、肌荒れや便秘にも有効で、

  • 余分な熱をとる清熱作用
  • 毒素を分解する解毒作用
  • 水分の排泄を促す利水作用

が知られています。

また、緑豆春雨や緑豆もやしは薬膳食材としても有名です。

白い吹き出物は、体力の低下から免疫力が弱っている傾向にあり、粘膜によるバリア機能が低下しており気虚と呼ばれます。

舌を見ると、歯形がついていたり白い苔がついていたりします。

気虚の改善には、穀類が有効ですが、もち麦や玄米などの方が白米よりも効果的です。

他にも、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は、気を補い消化を助けるので気虚の人は積極的にとりましょう。

紫っぽく暗い色の吹き出物は、血行不良から起こり瘀血(おけつ)と呼ばれます。

血流の悪さが原因なので、痛みを伴いやすく体調不良の原因となります。

舌の裏を見ると赤黒く静脈が腫れているのが見られます。

瘀血の改善には、酢が効果的です。

また納豆は、血流をサラサラにする薬との併用が禁止されるほどに、血流を良くする効果が高いことで知られています。

熱がこもったドロドロ血液には、清熱作用が強いトマトも効果的です。

⇒もっと東洋医学の美容法について知りたい人はこちら

正しい対処でニキビを改善しよう!

澤楽「ニキビは、出来るところで原因が違うけど、体質によってニキビの種類も違うんだ」

土麻「私は黄色っぽいから痰湿ですね~」

火奈子「私は紫っぽいから瘀血みたいね」

澤楽「そうだね。基本的に誰にでも体質があるから、同じ種類のニキビが今後も出来やすいよ」

「だから、普段から食事に原因を解消できる食材を取り入れることが大切なんだ」

*食べることが好きな土タイプの土麻ちゃんは痰湿になりやすく、水分量よりも代謝が盛んな火タイプの火奈子は瘀血になりやすいのが特徴です。

 

 

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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