火なこが東洋医学から学んだ頬のシミのキラリ美容法
キラリ美容法
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに経絡内臓整体で身体の体質改善を目指す鍼灸マッサージ整体師。 栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康を実践している。
火奈子(かなこ) 三人姉妹の真ん中
オシャレ大好きで仕切り屋、ルールに厳しい面も。美容師で女性の薄毛に詳しく、美容にも気を使っている。アロマを使ったリラックスできる時間は大事にしている。感情的だけど素直。火翔と幼馴染で土麻と仲良し
土麻(どま) 二人兄妹
癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢。インドア派でカラオケが趣味、患者さんに健康体操やツボを教えている。土樹の妹で火なこと仲良し
火奈子「東洋医学から見ると、頬のシミは何が原因なんですか?」
澤楽「東洋医学では、シミの原因というよりも、体質によってはシミが出来やすいと考えるんだ」
土麻「じゃあ、生活とかが問題になるんですか~?」
澤楽「そうだね。だから、今日はシミを作らないために必要な生活習慣を教えるね」
火奈子・土麻「お願いしまーす」
頬のシミは何が原因?
まずは、頬にできるシミの種類を原因で分けて考えます。
頰にできる代表的なシミには、
- 加齢性色素斑
- 肝斑
- そばかす
- 炎症性色素沈着
などがあります。
加齢性色素斑は老人性とも呼ばれていましたが、最近では10代でも出現することがあり加齢に伴って現れます。
原因としては、長年に渡り徐々に蓄積された紫外線によるダメージがあります。
紫外線によるダメージで、肌は代謝が盛んになり、肌細胞を守るために黒色メラニンを生成します。
ここでポイントとなるのは、本来はなら肌の代謝によって排出される黒色メラニンが排出されないということです。ます。
そのため、加齢による代謝の低下も原因となりますが、生活の不摂生などもシミの原因となるので、最近では若い世代にも増加傾向なのです。
紫外線を防ぐというのは効果的ではありますが、代謝が低下しているという状態を解消しなければ、根本的な解決とは言えません。
特徴としては、濃い茶色シミで類円形で大小さまざまな大きさがあります。
さらに、加齢とともにだんだん濃くなる傾向があり、睡眠不足や食生活の偏りなどで拍車がかかります。
ターンオーバーを促進する栄養は、
- L-システイン
- ビタミンC
などです。
また、紫外線を浴びると活性酸素が発生するので、で茶などに含まれるポリフェノールやトマトなどに含まれるリコピンなど抗酸化作用のある食事で活性酸素を除去しましょう。
骨あたりに左右対称にできるもやもやと広がシミは、肝斑と呼ばれます。
女性ホルモンの乱れが原因と考えられ、30代~40代の女性に多く見られ、閉経期の50代になると、少しずつ薄くなったり、減ったりすることもあります。
ストレスや不規則な生活習慣が引き金になり、紫外線を浴びると悪化して濃くなります。
女性ホルモンのバランスが崩れると、黒色メラニンが多く作り出されるためです。
そのため、生活習慣の改善が効果的です。
そばかすは、遺伝的な要因で発生することが多く、幼児期から鼻のまわりを中心に、左右対称で薄い茶色の点が散らばって現れます。
主に白人に多く見られますが、日本人でも色白の人にできやすい傾向にあります。
年齢的には、5〜6歳の幼児期から始まり、思春期頃に最も濃くなり、それ以降は徐々に薄くなる傾向にあります。
季節性もあり、春から夏は目立ち、秋から冬にかけて薄くなる傾向になります。
紫外線に当たりやすい場所に現れることから、紫外線に反応しているのは確かです。
そばかすもシミと同様に、L-システインやビタミンCなどを摂って、黒色メラニンの生成を抑えるのが基本です。
にきびが原因の肌あれやシミは、皮膚の炎症のあとに残る色素沈着です。
黄色人種である日本人は、他の人種よりも黒色メラニンが多いため、炎症後の色素沈着が目立ちやすいと言われています。
黒色メラニンが正常に排出されず、肌に残るメカニズムは同じですが、ニキビを潰した跡はシミになることが多いと言われます。
また、洗顔やクレンジングなどで肌を過度に強くこすると、炎症が起きてしまい、色素沈着をおこす場合もあります。
一般的に、炎症後の色素沈着は時間の経過で自然に消えますが、消えるまでの時間は代謝の速度に左右されます。
紫外線にも種類があり、
- UVA(320〜400nm)の長い波長
- UVB(280〜320nm)の短い波長
の二つがあります。
UVAは、皮膚の深くの真皮にまで到達します。
浴びると肌を少しずつ黒くして、しわやたるみなど皮膚の老化を早めてしまいます。
UVBは、皮膚の表面に作用します。
浴びると肌に赤みや水ぶくれをおこします。
ですが、紫外線から皮膚を守るよりも、紫外線に負けない皮膚を作ることを東洋医学では重視します。
東洋医学から見たシミ対策
東洋医学では、皮膚は内臓の鏡と考えています。
シミに限らずですが、肌トラブルに対処するには内臓を整えることが重要です。
そのため、肌トラブルが起こったら、原因を取り除かない限り、肌トラブルはくり返されます。
東洋医学では、シミをくり返す原因は瘀血(おけつ)と考えます。
瘀血とは、血の流れが様々な原因で滞った状態を指します。
主な原因には、
- 津液(水分)不足
- 睡眠不足
- 偏食
などが挙げられます。
瘀血の状態では、肌の新しい元気な細胞を作ることが十分にできません。
そのせいで、肌が生まれ変わる28日周期のターンオーバーが乱れ、シミなどの問題が起きると考えています。
本来なら、出来たシミは新しい肌が作られることで、古い角質として剥がれ落ちてキレイな肌に生まれ変わります。
瘀血は、排出されるべき古い角質が残ってしまいます。
東洋医学から見れば、瘀血が引き起こすのはシミだけではなく、
- 頭痛
- 冷え
- 生理痛
- 更年期症状
などの婦人科系疾患の原因にもなります。
現代人の瘀血の一番の原因は、水分不足になります。
現代人は、空調の効いた室内にいることが多いせいで、喉の渇きを感じにくいために慢性的な水不足に陥っています。
そして、睡眠不足は身体にとって強いストレスとなります。
こういった生活習慣が原因で、瘀血は悪化しやすくなります。
さらに、偏食が瘀血を加速させます。
動物性たんぱく質や、揚げ物など脂っこいものの食べ過ぎは瘀血の元です。
瘀血の予防のためには、血の巡りをサポートし、血の酸化を予防する抗酸化力のある食べものが大切です。
血の巡りをサポートし瘀血を予防するのは、
- 玉ねぎ
- ニラ
- カカオ
- 酢
などがおすすめです。
カカオはチョコレートの原料ですが、甘すぎるチョコレートは逆効果です。
カカオの成分が70%以上の物を食べると、瘀血の改善に役立ちます。
瘀血の改善では、生活習慣も重要で、
- 下半身の運動
- 冷えの予防
- ストレス解消
などは意識しましょう。
ウォーキングなどで良いので、下半身の筋肉に刺激を入れれば血流が促進され瘀血は解消されます。
特に、ふくらはぎの筋肉が重要なので、階段の上り下りは効果的です。
冷えは瘀血の天敵なので、特に下半身の冷えは注意しましょう。
日頃から冷える人は、お風呂などで温めるとともに運動をして体温を高めましょう。
ストレスの発散は難しいかもしれませんが、肉体的なストレスは睡眠により解消されます。
好きなことをしてストレスを発散するのが一番ですが、効果的な趣味がない人には睡眠がおすすめです。
精神的なストレスであっても、肉体的に回復させることが精神的ストレスを排除するのに役立ちます。
シミの原因を解消してキレイな肌に!
LINEに登録してもらえれば最新のブログ情報をお届けします。 また、個別に治したい症状があれば改善のために必要ツボのとり方を送ります
⇒施術や講義を希望の方はこちら
筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院