双極性障害を解消する東洋医学のツボ
ピンポイント経穴
東洋医学で大切なのは症状名ではなくて、原因となる状態だからです。
だから双極性障害であっても、何が原因か調べましょう(勉強になる)
双極性障害とは
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害に分類されます。
特徴は、うつ状態と躁状態のどちらも現れ、うつと躁を繰り返すことです。
昔は躁うつ病と呼ばれていました。
双極性障害は、躁状態の程度によって分類され、
- 激しい躁状態を双極I型
- 軽めの躁状態を双極II型
と呼んで分類しています。
気分障害の一種と考えられていますが、自分ではコントロール出来ないほどに精神面が揺れ動くのが特徴です。
東洋医学から見た双極性障害
東洋医学から見ると、
- うつ状態は気虚
- 躁状態は気滞
に分類します。
気虚とはエネルギー不足の状態で、無気力になり思うように身体が動きません。
対して、気滞はエネルギーは充実しているけれども、発生した熱を発散できないために気持ちのコントロールが効かなくなります。
そのため、双極性障害をコントロールするには、自分の今の状態がどうなっているかを確認することが大切です。
気虚の特徴は、
- 呼吸が浅い
- 無気力
- 朝から疲労感がある
などが特徴です。
解消するためには、まずは深呼吸をしたり朝に糖質を摂る事が大切です。
気虚を解消するためには、気(代謝)を高めることが重要なので、酸素と栄養をしっかりと取り入れてから軽く体を動かすのが基本です。
気滞はイライラすることが多くなるのが特徴です。
気(代謝)から発生した熱が頭にこもると、
- 頭重
- 喉のつかえ
- 胸の詰り
などが起きてきます。
躁状態とは、この溜まった熱を発散するために暴れたくなったり、大声で話したくなったりしている状態です。
ですが気(代謝)が十分なわけではなく、頭に偏っているだけなので気(代謝)を発散し過ぎた後は気虚となり、うつ状態に陥ります。
トータルでは気(代謝)が不足しているので、身体は弱い人が目立ちます。
原因としては、飲食の不摂生や運動不足などがあります。
特にイライラしたときに食べ過ぎる習慣がある人は、双極性障害に陥りやすいと言えます。
大切なのは、イライラして頭に熱が昇っているときは汗をかいて発散することです。
躁状態になったら無理のない範囲で出歩いて汗をかく方がおすすめです。
双極性障害に使いたいツボ
気虚で身体が弱っているときに使いたいツボは、
- 中脘(ちゅうかん:おへそとみぞおちの中間)
- 足三里(あしさんり:膝下の出っ張った骨の外側)
- 気海(きかい:へそ下1寸5分3~4cm)
- 関元(かんげん:へそ下3寸 6~8cm)
などになります。
足三里は強く押しても構いませんが、お腹のツボは擦るように優しく刺激しましょう。
気滞を解消するときに使いたいツボは、
- 百会 (ひゃくえ:頭部の中央で耳たぶを結んだ交点)
- 膻中(だんちゅう:両乳首の高さで身体の中央)
- 労宮 (ろうきゅう:掌の中央)
などになります。
頭と手はぐいぐい押しても大丈夫です。
胸は骨の上になるので、擦るくらいで大丈夫です。
お腹や胸は10秒くらい擦りましょう。
頭や手足は5秒くらいグーッと押し込みます。
双極性障害の症状が出ていると思ったら、鬱と躁を区別して刺激しましょう。
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基本は身体を動かしてツボを押すこと
どちらかというと、普段の生活習慣を補うものだと思ってください。
だから双極性障害に関しては、身体を動かして汗をかくのに加えてツボを押してください(運動キライな人は大変かも)
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院