東洋医学から見た季節の変わり目の水疱の解消法
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水泡や膿疱は起こってから防ぐのではなく、起こらないような生活を送ることが大切なので紹介します~
水疱とは
手足にブツブツが出たり、足の皮むけがおこる皮膚の病気には水虫があります。
その他にも、
- 汗疱(かんぽう)
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
があります。
汗疱はできる水疱が透明で小さく、掌蹠膿疱症は水疱が膿を持ったように白く濁ります。
汗疱とは汗が原因で起こる皮膚の炎症です。
そのため、汗をかきやすい手足によく見られます。
春から夏にかけて出来やすく、水疱のできはじめは痒みが出ることがあります。
その後は薄皮が剥けていきます。
基本的には小さいお子さんから10代に多く見られます。
痒みが強く赤みがある場合は汗疱性湿疹(かんぽうせいしっしん)と呼ばれます。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは
掌蹠膿疱症とは手の平や足の土踏まず、かかとなどに起こります。
汗疱とは違い、過剰な免疫の反応が原因で起こります。
出来る場所は汗の出口で、透明な小さい水疱や黄色い小さい膿疱が繰り返しできます。
汗疱と違ってまれに肘や膝、すねなどにも症状が出たりします。
汗疱は一時的なのに対して、掌蹠膿疱症は何年も続くことがあります。
掌蹠膿疱症は、
- 喫煙者
- 歯周病
などを患っている人は起こりやすくなります。
風邪や副鼻腔炎、扁桃炎などをきっかけに膿疱が出てくることもあります。
東洋医学から見た水疱
東洋医学では手足に起こる皮膚炎の疾患名を重視しません。
アトピー性皮膚炎や乾癬でも手足の炎症です。
手足の湿疹は外的な原因と内的な原因とが関与します。
接触性皮膚炎のように外的な刺激に誘発されて起こる湿疹は、外的な要因が強いですが内的な要因も関与します。
対して汗疱は外的な要因は少なく、内的な要因が大きく関与します。
主に季節の変わり目によって起こり、子供に多いのが特徴です。
子供の身体の特徴は水分が多いという事です。
成人の身体の水分の量は全体の60%なのに比べて、子供の時には70%ほどになります。
そのため身体の水分が滞ると、容易に水疱が出来てしまうのです。
そして季節の変わり目は身体がむくみやすく、身体の水分が滞りやすくなります。
予防としては、水分補給も大切ですがこまめなシャワーと身体を温めることです。
冷たいものの摂りすぎは炎症を悪化させるので注意が必要です。
基本的に胃が弱い子供ほどむくみやすいので、胃を冷やさないようにするのが一番の予防になります。
また症状がひどい子供には漢方も処方されます。
特に季節の変わり目に起こる水疱には消風散(しょうふうさん)が用いられます。
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消風散は気圧の変化が大きく湿度の高い時期に効果があり、強い痒みを生じる皮膚病に用いられます。
そのため手足湿疹の中でも汗疱に有効ですが、炎症を抑える効果は強くありません。
痒みが強い時には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)と呼ばれる、炎症を鎮める作用の強い清熱薬とともに用いられます。
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普段からむくみには気をつけよう!
胃が弱いお子さんほど普段から身体を冷やさないように注意が必要です~
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院