水太のスマート筋トレはナンバ走り
スマート筋トレ
いざという時に早く走れないと不便だぜ!
だから俺は新しい走り方を勉強したんだぜ!
ナンバ走りとは
ナンバ走りは古武道などの動きで、江戸時代には長距離を走る飛脚が使っていたとされる走り方です。
一般的にはナンバ走りとは、右手と右足を同時に出すと言われます。
これはよくある誤解で、厳密には右足と右半身を同時に前に出します。
この時に腕の力は抜いているので、瞬間的には同時に見えても、腕と足は交互に振られるのです。
現代の動き方では、腕と逆の足が同時に出ますが、タイミングが違うだけで基本的な原理は同じと考えられます。
全ての動きに共通することですが、大切なのは腕と足の動きでなく体幹の使い方になります。
現代と昔の人を比べると、体幹の強さに最も違いが現れると言います。
体幹の使い方
ナンバ走りは、右手よりも右腰と右肩が先に動く動作と言えます。
そもそも走るという動作は、身体の中心にある重心を前に進めるという行為です。
その重心をいかに効率よく移動させるかが、早く走るという事です。
体幹が走る時に重要なのは、腕や脚を動かすアクションの起点となるからです。
体幹がしっかりしていないと、地面を蹴る力が十分に発揮されません。
だからこそ走る時には、体幹がしっかり固定されていることが必要になってくるのです。
不安定な体幹は、腰が落ちた状態になり、下半身だけを使った効率の悪い走りを生み出します。
ナンバ走りは、そんな体幹を最大限に活かした走り方と言えます。
現代人は筋力不足の人が多く、特に腹筋の弱さが目立ちます。
特に、普段から運動をしていない人の腹筋は脆弱です。
ランニングを始めれば徐々に腹筋は強くなりますが、陸上部などでは腹筋と背筋運動は特に意識的に行っています。
また、体幹の安定のためのポイントが骨盤です。
骨盤が正しい位置にある人は、骨盤がやや前傾しています。
よくチーターなどの猫科の肉食獣が例に挙げられるように、素早く動ける動物の骨盤は前傾しています。
力強く足を前に出すためには、骨盤を前傾気味にする必要があります。
骨盤の傾きで大腰筋の働きが変わるからです。
現代人の多くは、座っている時間が長いために、骨盤が後傾気味な人が増えています。
そして骨盤の前傾を保つには一定の筋力が必要です。
運動不足の現代人は、骨盤が後傾して走りにくい姿勢になっているのです。
現代の走り方
現代で勧められる走り方は、上半身をぶらさずに腕振りをコンパクトにすることです。
これは上半身のぶれから無駄なエネルギーを使わないようにするためです。
基本的に身体に無駄な力を入れず、リラックスした走りをするためには安定した上半身が重要です。
ナンバ走りは、腕と足の動きがどうとかいう以前に、上半身を安定させる重要性を説いているのです。
それが体幹から動くという表現になります。
腕振りの基本は、腕を後ろに引いたときに、こぶしをわき腹あたりまで引くことです。
これができない人は、肩甲骨の動きも悪くなっています。
しっかりとした腕振りをすることで、上半身も安定します。
また頭はぶれないように意識しましょう。
腰の位置の高さも重要で、腰が低くなると股関節の可動域が狭くなり疲れやすく効率が悪い走り方になります。
ナンバ走りでは、腰の位置が高くなるので疲れにくく効率の良い走り方が出来るのです。
大切なのは骨盤を前傾させて、腰の位置を高くすることです。
そのためナンバ走りのポイントは、股関節をうまくつかって斜めまえに倒れるように上半身を持って行くことになります。
走り方としては膝を前に落とす感じで走ります。
この時にいかに膝の力を抜くかが重要です。
膝の力が入っていると余分な力を使って、足の筋肉が疲れるからです。
ナンバ走りのポイントは、上半身が左右にはぶれませんが、前後には大きくぶれるということです。
そのため腕を振っていないのではなく、体幹と腕が一緒に動くから振りが小さく見えるというになります。
つまり足を出すときに半身を入れることで、身体の重みを推進力に利用できるという事になります。
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ナンバ走りで効率よく走ろう!
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院