水太のスマート筋トレと気血津液
スマート筋トレ
水太(みずた) 二人兄弟の下 泌尿器系が弱りやすい水タイプ
とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もある。木一郎の会社に勤務。昔は陸上部だったが成果が出ず今はスマート筋トレを実践している。
「スマート筋トレは筋肉だけじゃないぜ!」
「筋肉は強くする以上に、上手く使うことが大事だぜ!」
「じゃないと、どんなに筋肉をつけてもすぐに疲れるし回復しづらい実用的じゃないぜ!」
「今日は筋肉を効率よく使うための気血津液の考え方だぜ!」
気血津液とは
東洋医学の考え方では、
- 気(代謝)
- 血(栄養)
- 津液(水分)
が身体を動かす要であり、生理的に互いに影響を与えあう関係としています。
筋肉の強さを発揮するのは気(代謝)ですが、そのエネルギーとして血(栄養)が必要です。
また疲労した筋肉の回復を促すには津液(水分)も重要です。
気血津液は飲食物を消化吸収して作られます。
そのため、胃腸が弱り消化吸収の機能が低下すると気血津液も低下します。
健康を維持できるか病気になるかは、気血津液の過不足でありバランスがポイントとなります。
気(代謝)と血(栄養)は表裏の関係になり、身体の熱を作る気(代謝)と身体を潤す血(栄養)に分かれます。
この気血のような表裏関係を、東洋医学では陰陽の関わりと表現します。
陰陽とは、どちらが欠けても健康ではいられない関係のことです。
気(代謝)があるから血(栄養)は作られ、身体中を循環することが可能です。
また、血(栄養)があるから気(代謝)を作ることが可能です。
気血の関わり
生命を維持するためには、飲食物から栄養を摂らないといけません。
飲食物が消化吸収されて血(栄養)となるまでの過程は、全て気(代謝)が行います。
だから気(代謝)が不足している人は、消化吸収が弱く十分な血(栄養)を生み出せません。
十分な血(栄養)がなければ、筋肉は全力を発揮できません。
そして作られた血(栄養)は自力で全身を巡れないので、気(代謝)に運んでもらいます。
そのため血(栄養)が十分でも、気(代謝)が不足すれば局所的に血(栄養)は不足し不調の原因となります。
だから気(代謝)の不足は、血(栄養)の不足や滞りを起こします。
また、気(代謝)の巡りが悪くなっても血(栄養)の流れは滞ります。
そして気(代謝)はストレスなどでも滞ります。
気(代謝)は血(栄養)を内臓に集中させる機能もあります。
そのため、気(代謝)の不足は内臓を弱らせます。
津液(水分)の役割
気(代謝)と津液(水分)の関係は気血の関係に似ています。
津液(水分)も気(代謝)によって作られ、排泄されるまで気(代謝)によって行われます。
津液も消化吸収された飲食物から作られます。
胃腸などの消化器系が強い人は、津液が十分に作られます。
消化器系の強さは気(代謝)の高さに左右されます。
血(栄養)と津液(水分)の違いは排泄です。
血(栄養)の排泄は女性の生理のみですが、津液(水分)はいくつかの経路から行われます。
津液(水分)の排泄は、
- 汗
- 尿
- 呼吸
から行われます。
津液(水分)を全身に巡らせて、不必要な津液(水分)を体外に排泄するには気(代謝)が必要です。
気(代謝)が不足すると、津液(水分)が滞りむくんだ状態になります。
むくんだ状態を最近では水毒とも表現されます。
津液(水分)の重要な役割は、気血から起こった老廃物を排泄することです。
老廃物の排泄が不十分だと、身体は疲労感が強くなり寝ても身体が元気になりません。
また内臓から分泌される液体状の成分も津液(水分)に分類され、胃酸や唾液などが過不足なく分泌するのも気(代謝)の働きです。
逆に多汗症や尿失禁などの津液(水分)が漏れるのも気(代謝)の不足となります。
多汗のほかにも、
- 多尿
- 下痢
- 嘔吐
が多い時は気(代謝)が不足しています。
そして津液(水分)が大量に失われると気(代謝)も失われます。
だからスポーツをする時には、スポーツドリンクなどで津液(水分)の補給が欠かせません。
血と津液は似たような作用も多くあり、津液(水分)は血(栄養)の原料でもあります。
血(栄養)と津液(水分)の決定的な違いは、血管の中と外ということです。
だから津液(水分)をリンパ液だとする考え方もあります。
東洋医学には、汗をかかせて余分な津液(水分)を発散させる治療があります。
ですが、血(栄養)が不足している人には発汗は禁物です。
また大量に汗をかいたり下痢をして津液を消耗した人は、血も不足しているので血(栄養)と津液(水分)の両方を補うのが大切です。
気血津液で身体を効率よく使おう!
だけど、大切なのは筋肉をいかに使うかなんだぜ!
特に筋トレはしないで、身体の動きを良くしたい人は気血津液を意識すると良いぜ!
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院