木一郎のスッキリ漢方薬は黄連解毒湯（おうれんげどくとう）
スッキリ漢方薬
人物紹介
木一郎（もくいちろう） 三人兄弟の長男 代謝系が弱りやすい木タイプ
几帳面で気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。
金代（かなよ） 二人姉妹の下 呼吸器系が弱りやすい金タイプ
マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。澤楽に灸のツボを習っている
水太（みずた） 二人兄弟の下 泌尿器系が弱りやすい水タイプ
とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もあり、新しいことを始めたいが始めるまでに時間がかかる。木一郎の会社に勤務。スマート筋トレを実践しており、通販が大好き。
木一郎
金代
水太金代黄連解毒湯とは
黄連解毒湯とは、身体の熱や炎症をとり機能の亢進を鎮める働きがあります。
基本的には体力があり気（代謝）が高い人で、頭に熱が昇った気滞を起こしている人向きです。
普段からストレスが多い人は気滞になりやすく、運動不足だと熱の発散が下手になり気滞が悪化しやすくなります。
頭に熱が昇り気滞の状態になると、
- のぼせ
- イライラ感
- 不眠
- めまい
- 耳鳴り
などが起こります。
めまいや耳鳴りは原因不明と言われやすいですが、その多くは気滞に伴って起こるので黄連解毒湯はよく用いられます。
軽い微熱が続いている時も気滞が疑われます。
さらに気滞を起こす人は自律神経が乱れるので、高血圧を伴いやすく頭重感や肩こりなども起こりやすくなります。
黄連解毒湯に含まれるのは、
- 黄連(おうれん)
- 黄金(おうごん)
- 黄柏(おうばく)
- 山梔子(さんしし)
などになります。
黄連にはベルベリンという苦味成分を含み、胃痙攣などに鎮痛作用を発揮します。
身体の熱を発散する効果があるので、身体が弱く冷えやすい人には向きません。
どちらかと言えば生活習慣病が気になりだす４０歳くらいの人におすすめで、４０歳くらいから増える高血圧や糖尿病などにも黄連解毒湯は用いられます。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院
