東洋医学が目指す健康は中庸
気・血・津液
強くあろうとすれば身体に無理が生じるからです。
大切なのはバランスのとれた中庸(ちゅうよう)だと考えています。
中庸とは
中庸とは東洋医学の考え方で、身体に必要なものが多すぎず少なすぎない状態を指します。
東洋医学が理想とする状態は偏りがないバランスのとれた状態で、気血津液のバランスを重視しています。
気血津液は多くあれば良いというものではありません。
気(代謝)が高ければ元気に動けますが、高すぎる気(代謝)はオーバーヒートする危険も孕んでいます。
代謝が高くなるほどに多くの老廃物も発生するので、排泄が上手くいかないと流れがと土起こり強い痛みを感じたりイライラしたりします。
元気だからといって、睡眠もとらずに働き続ければ倒れてしまうのは当然です。
まだ働けるときでも、無理をせずに休息をとるのが中庸の考え方になります。
逆に休日だからといっても、ダラダラし過ぎると余計に疲れるので適度な運動をすすめています。
血や津液のバランス
血(栄養)が高ければ身体の回復力は高まり、身体を良い状態に保ちやすくなります。
ですが過剰な血(栄養)は肥満や高血圧などの生活習慣病の原因となります。
津液(水分)は高ければ身体が潤い免疫力が高く精神的にも安定しますが、津液(水分)が過剰になると身体がむくみ冷えやすくなり身体が重くてダルさを感じやすくなります。
だから東洋医学では気血津液は多すぎず少なすぎない中庸を重視するのです。
気を高めるために適度な運動は重要ですが、過剰な運動は怪我の元です。
血が不足するような食事では身体の機能は低下しますが、飲食も過ぎるとも身体には毒です。
人間の身体は60%が水分なので健康の維持に津液(水分)は欠かせませんが、排泄が滞ると過剰になりアレルギーの元になることもあります。
だから血や津液を補給しながらも、適度に消費することが重要なのです。
血も津液も過剰になれば滞りやすくなり、問題が起こるので適度に排泄されることで中庸は保たれます。
だからこそ、必要以上の栄養は摂取せずに適度な消費こそが重要と考えます。
気血津液はどれも巡っているからこそ健康で、過不足が生じることで体調を崩すのです。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院