女性薄毛の治療には腎虚を改善しよう

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女性薄毛は、老化で起こると考えられていました。

ですが、最近では、若い女性にも増えてきています。

それは東洋医学では、腎虚(じんきょ)と呼ばれる症状で、身体の機能が低下し、髪のコシや艶が無くなったりします。

身体が弱るのは腎虚かも

東洋医学においては、生命力や男女別の生殖能力などにも関わっているのが腎です。

腎虚とは、一般的には、加齢による老化を指します。

腎は骨や脳、耳、生殖能力、髪、排泄能力などを司るとされ、加齢による腎虚には

  • 骨粗鬆症
  • 痴呆
  • 性欲減退
  • 白髪
  • 尿漏れなど

があげられます。

他にも水分代謝の低下から腰痛や足腰のだるさ、めまい、頻尿、夜間頻尿も腎虚の症状とされています。

精神面の影響も東洋医学では考えています。

  • ストレスや不安
  • ショックに弱い
  • 新しい事への挑戦を怖がる

などの感情は腎虚によるものと考えています。

また、女性薄毛の中でも、前額面や側頭部の薄毛ストレス性のものが多いですよ。

 

薄毛を進行させているかもしれない不足しやすいアミノ酸

特に髪に重要なシステインというアミノ酸は、アルコールの過剰摂取でメチオニンが原料のシステインが作られにくくなります。

アルコールの過剰摂取で、メチニオン不足となり髪の毛ができません。

L-システインの特徴は、

  • 皮膚や髪の毛などを生成する
  • 作れる量が少ないため欠乏状態になりやすい
  • 新陳代謝を促進する
  • コラーゲンの合成にも役立つ

新しい髪の毛をどんどんと作るためには、

  1. スムーズな新陳代謝に必要な栄養
  2. 血液の流れ

二つが必要不可欠なのです。

どちらが欠けても、スムーズな細胞分裂が行なわれません。20~30代でも弱々しい髪の毛は、新陳代謝を妨げる生活習慣で、お酒の飲み過ぎが原因の事が多いですね。

 

男性ホルモンと女性薄毛の意外な関係

髪の毛の生える量には、男性ホルモンのテストステロンの分泌量が関わっています。テストステロンが髪の毛の成長を抑えて、早く抜けるように作用するのが原因です。

女性にも、微量ですが男性ホルモンのテストステロンがあり、女性ホルモンのエストロゲンがテストステロンの働きを抑えています。

そのため、加齢や不規則な生活でエストロゲンの分泌が低下する、とテストステロンの作用が強くなり脱毛を起こしてしまいます。

東洋医学の知恵を借りると隠された理由も見えてくる

東洋医学における腎水系には、副腎と生殖器系が分類され、身体の中でも最優先される部分の一つです。
生殖機能はもちろん、体内の余計な物質を排泄する機能は、健康体を維持するのに最も重要なものといえます。

腎水が弱るということは、血流も弱ることになり、腎虚と薄毛は切っても切れない関係ということですね。

 

腎虚を改善したいなら押さえておきたいポイントとは

腎虚による薄毛を克服するための食事は腹八分。

ミネラルや良質のアミノ酸、抗酸化成分は必要な成分ですが、禁止すべき生活習慣は

  • 大食い
  • 喫煙
  • 睡眠不足

以上の三点に絞られます。要は、身体に不要な老廃物を溜め込まないように、余計なものを口にしない事と、内臓の機能が回復するための睡眠時間は確保すべきという事ですね。

具体的な食事としては、

  • 植物性タンパク質の多いきのこ類(シメジやエノキ、舞茸など)
  • ミネラルバランスが理想的な海草類(昆布やワカメ、ヒジキなど)
  • 女性ホルモンに似た働きをする豆類(納豆や豆乳など)
  • 水分調整をするキュウリやレタスなど
  • ヌルヌル粘々する山芋やオクラなど

以上のような食材を多めに摂りましょう。

逆に

  • 塩分や人工添加物の多いスナック類
  • インスタント食品
  • 油が酸化した総菜やコンビニ食品
  • 甘いお菓子

などの摂取は減らしましょう。特に甘味の摂り過ぎには注意が必要です。

甘味の摂り過ぎを抑制するのは酸味です。ケーキはたくさん食べられても、果物はすぐにお腹いっぱいになるのは、適度な酸味が含まれるからですね。

若い頃と比べて食の好みが変わるのは、身体が必要としている成分に敏感になったり、代謝が落ちたりしているためですね。

身体の声に耳を傾けて、食べ過ぎや偏食には注意しましょう。

 

まとめ

腎虚(老化)は生活習慣が悪いことで起こります。悪い習慣とは、

  • 大食い
  • 睡眠不足
  • 偏食

などが挙げられます。

女性薄毛は、女性ホルモンの低下から起こる結果ですね。

まずは、食事の見直しや、睡眠の確保から始めましょう。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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