東洋医学から見たPMS(月経前症候群)の治し方

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

火なこ(かなこ) 三人姉妹の真ん中

オシャレ大好きで仕切り屋、ルールに厳しい面も。美容師で女性の薄毛に詳しい。リラックスできる時間は大事にしている。感情的だけど素直。

土麻(どま) 二人兄妹

癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢

インドア派でカラオケが趣味、患者さんに健康体操やツボを教えている。

土麻「こんにちは~、今日も澤楽先生の東洋医学を送ります」

火なこのお悩み

火なこ「生理前って調子が悪くなるわー」

土麻「生理の症状って病院ではそんなに問題にはしてもらえないから大変よね」

火なこ「そうよ!私たちはこんなに辛いのに男の医師は駄目ね!」

澤楽「確かに、PMS(月経前症候群)は男性には理解しづらい症状だけど、東洋医学から見たら明確な原因があるんだよね」

土麻「じゃあ、今日はPMSの説明をお願いしますね♪」

澤楽「任せてくれ、今日は東洋医学から見たPMSの原因と対処法について説明するね」

 

PMS(月経前症候群)はどんな症状?

身体に現れる不調の多くは個人差が大きく同じ症状名がついていても人によって辛さが違うという事はよくあります。

なかでも月経前症候群は特に個人差が大きく、他人には理解してもらいづらい疾患の一つです。

同じ女性でも個人差が大きく感じない人もいる反面、辛い人は動けずに寝込んでしまうほどの症状です。

男性には分かりづらい症状なので喧嘩の原因にもなりやすく潜在的に悩んでいる人は最も多いといわれる症状の一つです。

特に症状がきついのは20~30代の女性のほうが辛く、40~50代にかけては更年期障害の可能性が高くなります。

投薬では有効な対策は存在していないのが現状です。

 

PMS(月経前症候群)はこんな症状

PMS(月経前症候群)は月経が始まるまでの黄体期になります。

  • 身体の痛みやだるさなどの身体的症状
  • 情緒不安定やイライラなどの精神的症状

などはいずれにしてもかなりきつい症状が起こります。

PMS(月経前症候群)は20代後半から30代前半の女性に多い傾向にあります。

最近では、仕事の忙しさが原因でストレスやプレッシャーを感じやすい時期だからです。

大切なのはストレスの発散です。

ストレスの発散に効果的なのは自律神経の刺激です。

自律神経を整えるには

  • 身体を温める
  • 睡眠の質を上げる
  • 血糖値の調節

などが重要で生活習慣が決め手になります。

逆に言えば身体の冷えや睡眠不足、血糖値の上昇はPMS(月経前症候群)を悪化させる生活習慣といえます。

お風呂に入ってゆっくりと身体を温めることは自律神経を整えます。

ですが、お風呂なら何でもいいのではなく、ぬるめのお風呂に長くがポイントです。

睡眠不足や甘いものの摂り過ぎは血糖値の乱高下を招くので要注意です。

お菓子を食べるのがストレス解消という人もいますが、血糖値が急激に上がり自律神経を乱します。

自律神経を整えるには少量の甘いものを定期的に食べるか、果物などの食物繊維が入っている甘味を摂ることです。

 

PMS(月経前症候群)はなぜ起こる?

東洋医学では、子宮内膜や骨盤内の血液循環が変化するために起こる

  • 血の異常である瘀血
  • 浮腫みから起こる水毒
  • 精神面に作用する気滞

などが原因と考えます。

骨盤周りの筋肉が緊張すると血流が悪化し瘀血が起こります。

そのためデスクワークなどで臀部を圧迫しており、動くことの減少から臀部の筋肉が固くなっている人は瘀血が悪化しやすいと言えます。

東洋医学から見れば生理とは最も体力が充実したときに起こります。

ここでポイントとなるのは、最も体力が充実しているときには悪いものも噴出します。

老廃物が身体に溜まっているときほど調子を崩します。

排泄に必要なのは、

  • 水分
  • 酸味(クエン酸、酢など)
  • 緑の野菜(キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草など)

になります。

老廃物の排泄は排便が最も効果的ですが、排尿が効率的なので水分は必須です。

さらに酸味や緑の野菜は代謝を助けるので肝臓の仕事を助けます。

肝臓の仕事量を減らしてあげれば、肝臓はすぐに回復します。

脾(消化器系)を強くするには負担を減らすことが大切です。

そのため、ポイントとなるのは

  • よく噛む
  • 腹八分目
  • 夜遅くには食べない

などになります。

食べ過ぎたときには2~3日の節制を心がければ身体は回復します。

良いものも摂り過ぎれば毒になりますし、悪いものでも我慢するのがストレスな人は少量なら大丈夫です。

大切なのは体調の悪い時の食事だけでなく、元気な時でも日々の食事をバランスよく食べることです。

 

 

 

まとめ

澤楽「PMS(月経前症候群)とは子宮に問題があるときに起こる症状ではないんだよ」

「また辛い症状が始まってから対処したのでは遅いと言えるから日々の生活習慣が重要なんだ」

土麻「PMS(月経前症候群)がひどい人というのは内臓が弱っているから、普段からしっかりと内臓を強くする生活習慣が大切なんですね」

火なこ「じゃあ、今日から生活習慣に気をつけるわね」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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