火翔が学んだ緑豆春雨の薬膳効果

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

火翔(かと) 二人兄弟の上

ロマンチストで遊び人、薬膳を提供するレストランのシェフ。土樹の授業を受けに言っている。意外に細かいところも多くてよく気が利く

澤楽「今日は春雨の中でも緑豆春雨を紹介します」

火翔「春雨と言えばダイエット食材としても最近、人気だから勉強になります」

「でも、緑豆以外の春雨もあるんですか?」

澤楽「実は、日本と中国では春雨の原料が違うんで、その辺りも紹介しますね」

 

東洋医学から見た春雨の効能とは

春雨の原料は緑豆やジャガイモの炭水化物となり、緑豆が原料の春雨は中国産が多く緑豆春雨と呼ばれ、ジャガイモが原料の春雨は日本産が多く普通春雨と呼ばれます。

緑豆は薬膳では、涼で甘に分類され心胃を補い

  • 清熱解毒
  • 解暑利水

の効果がありますが、脾胃虚寒には禁忌です。

緑豆から取り出した、でんぷんが原料なので栄養としてはほとんどが炭水化物です。

ゆえに糖質が高いと敬遠されがちですが、緑豆春雨は他の主食に比べてGI値が低く、血糖値を上げるスピードが遅いため、糖質が脂肪になりにくい食品と言えます。

また、春雨は吸水性が高くかさ増しになるので食べやすい食材です。

乾燥したパスタの戻し率が2.5倍なのに対し、緑豆春雨は4倍になるので満腹感を得やすいのです。

そして、中華春雨スープのレシピにすれば多くの野菜やキノコ類を同時に摂りやすいので、食物繊維も摂りやすくなります。

旬の野菜やキノコ類を使えば、一年を通して飽きることなく食べられる人気のレシピです。

基本的には暑さが辛い夏や、乾燥して微熱が出やすい秋におすすめの薬膳食材です。

秋になって空咳が出たり、むくみが強くなってダルイ時におすすめの食材です。

ですが、冷え性の人はサラダでなく、スープで摂らないと身体が冷えるので注意が必要です。

 

春雨を使って身体の余分な熱を発散しよう

澤楽「以上のように、春雨はダイエットのためのかさ増し食材として有名になりましたが、余分な熱をとる清熱作用が薬膳では有名です」

「基本的に空咳や微熱、頭痛が続くときに食べたい食材ですね」

火翔「勉強になりました。頭に昇った熱を降ろすのに効果的な食材だと、冷えのぼせの人にも使えますね」

澤楽「その通りです。身体にこもる熱は、夏よりも汗が少なくなる秋から冬の方が多くなるので、冷えのぼせの人には特におすすめです」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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