人物紹介

木一郎（もくいちろう）　三人兄弟の長男　代謝系が弱りやすい木タイプ

几帳面で気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。

⇒木一郎のスッキリ漢方紹介

金代（かなよ）　二人姉妹の下　呼吸器系が弱りやすい金タイプ

マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。澤楽に灸のツボを習っている

水太（みずた）　二人兄弟の下　泌尿器系が弱りやすい水タイプ

とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もあり、新しいことを始めたいが始めるまでに時間がかかる。木一郎の会社に勤務。スマート筋トレを実践しており、通販が大好き。

木一郎「今日は弱った身体に効く六君子湯なのだよ」

金代「割とメジャーですよね（聞いたことある）」

水太「ろくくんじゃないんすね！」

金代「、、、勉強不足ね(あほ)」

六君子湯とは

六君子湯は、漢方の古典でも紹介される歴史のある漢方薬です。

特に胃腸虚弱で、逆流性食道炎などの慢性的な症状に用います。

普段から胃腸が弱く、

• 食欲がない
• みぞおちがつかえる
• 疲れ易い
• 手足が冷えやすい

などの症状に悩んでいる人におすすめです。

食欲がないというのは胃の弱りとは限りません。

小腸での渋滞が原因で胃で食物が停滞して食欲が無くなっている場合もあります。

このタイプの人は胃下垂になりやすいので、太れずに肌荒れなどに悩む人も多くいます。

また胃の不快感や腹痛を伴う機能性ディスペプシアも小腸で問題が起こっている場合が多くあります。

このタイプの人は、体調を崩すとすぐに胃痛や嘔吐が起きるのも特徴なので逆流性食道炎にもなります。

六君子湯は胃腸の働きをよくして、水分の停滞を解消します。

水分代謝が向上すると、胃腸の働きが良くなり逆流性食道炎の症状も解消されやすくなります。

六君子湯の構成生薬は、

• 無駄な水分を排泄する蒼朮（そうじゅつ）と茯苓（ぶくりょう）
• 滋養作用のある人参
• 吐き気をおさえる半夏（はんげ）
• 健胃薬の陳皮（ちんぴ）
• バランスを整える甘草

などの六種類が主薬として配合されています。

補う生薬を多く使うと身体の流れは悪くなり、胃がもたれやすくなります。

だから六君子湯は、補う生薬の多い四君子湯に理気作用のある陳皮と半夏を加えているのです。

そのため、むくみがあって元気がない人には効果的です。

体質としては気虚の人向けで、長らく愛されている漢方薬の一つです。

 

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胃腸から元気にしよう！

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院