東洋医学と西洋医学の違いはウィルスや重金属の考え方
健康法
西洋医学との違い
東洋医学の成立は、2000年以上前に遡ります。
当然、当時には認識されていない知識は山ほどあります。
こちらでは、
- ウィルス
- 重金属の被害
など近年になって問題となっている問題について書いていきます。
ウィルスや菌、重金属と東洋医学
昔の考え方では、ウィルスという概念はないので、風の邪気による病気としていました。
一般的な
- 頭痛
- 発熱
- 鼻水
といった風邪の病気を、東洋医学では風に中る(あたる)と書いて「中風」と言います。
つまり、風にあたったことで、人間の身体が正常ではなくなり、そこから起こる病気と解釈していました。
その他の感染症も、影響の強さや性質は違えども同じように考えることが可能です。
例えば風邪の強化版とも言えるインフルエンザは、その症状から寒の邪気だと推測ができます。
東洋医学においては、外から来る邪を問題視せずに、身体の方がその影響を受けるかどうかを重要視しました。
有名な話では、以前にSARSという新型肺炎が流行したことがありました。
これは、ウイルスによる感染症だったのですが、ワクチンもなく世界中で流行しました。
この時に、中国では東洋医学での治療が功を奏しました。それは身体を調えることが、免疫システムの活性につながり、外邪からの影響を受けないようにしたからなのです。
つまり東洋医学では、原因の特定ではなく、何にも負けない身体づくりを目指した事が、プラスにつながった好例ですね。
本当に殺菌は身体に良いのか
東洋医学の菌に対する考え方は共生であり、悪い菌が存在するとは考えません。
ピロリ菌を例にとると、現在では
- 慢性胃炎
- 消化性潰瘍
- 胃がん
の原因の一つとされていますが、それだけでしょうか?
実際に、ピロリ菌を保有している約3割の方が疾患にかかりますが、残りの7割は症状が現れていないという報告もあります。
東洋医学では症状が現れない方を重視し、ピロリ菌駆除によって
- 食道炎
- 食道がん
- 逆流性食道炎
になったなどの報告に注目しています。
ピロリ菌保有者の、小児ぜんそくやアレルギーは低いという研究結果が発表されています。
もしかすると、ピロリ菌は食道を防御している一面もあるのかもしれないと言えるからで、人間は菌によって生きているとも言えますね。
症例から推測すれば、ピロリ菌は日和見菌であり、喉から胃の状態が悪化した結果として、悪影響もあるという事ですね。
今では、皮膚の常在菌を石鹸などで殺菌し過ぎる事を問題視する声もありますから。
基本的に共生とは双方に利益がある関係です。人間と菌もそんな関係かもしれませんね。
生活に隠れる重金属は侮れません
熊本の水俣病を例にとります。
同じ魚介類を同じように食べたのに、水俣病にならなかった人たちがいるそうです。
その人たちは、玄米を主食とし、玄米には身体に有害な
- 重金属(メチル水銀)
- その他の金属
を体外に排泄する働きがあります。
そのため、玄米を常食とした人たちには発病せず、発病しても軽度で済んだのです。
しかし東洋医学の言葉で『効あるものには毒がある。』とあります。
金属の体外排泄を促す玄米は、よく噛まないと身体に必要な
- カルシウム
- 鉄
も排泄し、その結果、骨粗しょう症や貧血の傾向が出たりします。
また、玄米は消化が悪く、胃を通過するのに約8時間かかります。米は4時間、麦は2時間です。
ですから、昔の人のような、しっかりした顎でゆっくりと良く咀嚼し、甘みを感じて食べなければ胃腸障害を起してしまいます。早食いの人は辞めておくほうが良いですね。
玄米食は一日二食が原則で、忙しくそして良く噛まずに汁物で流し込む食事をする現代人には常食とするのは、あまり向いているとは言えませんね。
結論としては、重金属が体内に入るのは問題です。しかし排泄出来ない生活習慣は、それ以上に問題だと言えますね。
まとめ
自然の中には、良い物と悪い物の区別はありません。
問題なのは、入ってきた物を出せない流れの悪さ。川でも流れなくては濁りますから。
しっかりと排泄を意識して本当の健康を目指しましょう。
LINEに登録してもらえれば最新のブログ情報をお届けします。 また、個別に治したい症状があれば改善のために必要ツボのとり方を送ります
⇒施術や講義を希望の方はこちら
筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院