東洋医学から見る五果を使った体質改善とは

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五果

東洋医学における.タイプ別にお勧めの果物は五種類。

李(すもも)、杏(あんず)、棗(なつめ)、桃、栗の五種類です。

あまり馴染みの無い果物も含まれるので、こちらでは栄養学的に似た種類で、手軽に手に入る果物を紹介していきます。

西洋医学からみた五果

木タイプ

いちご

いちごは味が酸っぱいので肺を潤し身体を少し冷ます作用があります。

熱くてのどの渇き、空咳などがでやすい人にはお薦めの果物なのです。

いちごは胃を整えて食欲不振を改善し、イチゴ一個にビタミンCがレモン半個分含まれており、抗酸化物質のアントシアニンも含まれています。

 

梅は現在でも漢方薬の薬剤として用いられています。

その効果である下痢や吐き気止めなどに活用されています。

これはクエン酸の効果で乳酸を減らすためですね。

身体は酸性に傾くとだるさや吐き気を伴いやすく腸内環境が乱れる事で下痢にもなりますから。

 

さくらんぼ

さくらんぼは熱性で潤作用があります。

熱性ということは、虚弱体質で胃腸の弱い方や、冷え症のきつい方にはとても相性が良いですね。

逆に暑がりや、水分不足の人には向きません。

腎の弱い人にもお勧めですね。

 

火タイプ

酸味と甘味なのでせき止めや喉の痛み、便秘に効効きます。

杏は体を温める性質なので胃腸が冷えた夏バテには効きますよ。

 

スイカ

スイカは夏バテに最も効果的な果物です。

効能は熱を冷まして、解毒をするという働きで暑さを取り除いてくれます。イライラした気分をおさめ、のどの渇きもいやしてくれます。

さらに強い利尿作用が、湿熱を除きます。

女性や胃腸の弱い人、高齢の人は冷え過ぎに注意しましょう。

 

土タイプ

レーズン

カリウムとマグネシウム、カルシウムなどのミネラルをバランスよく含みます。そのため、浸透圧を調整しむくみの改善に極めて効果的です。

また葉酸や鉄分を、棗同様に豊富に含むのが特徴ですね。妊婦や貧血の女性にも良いですね。

 

りんご

唾液などの分泌を促進し、肺を潤し熱をおさめます。

陰虚(水分不足)の人に特に合いますが、果物の中ではかなり万能タイプだといえます。

腸内環境を改善し、保水効果で脱水症も防げます。

 

金タイプ


特に肺に働きます。夏の暑い空気で肺は乾燥しています。

梨の主な効果は、津液(水分)を補給し乾燥を防ぎ身体のほてりや、咳や痰を取り除く効果が期待できます。

喉の渇きや痛みも癒やします。

 

渋み成分のタンニンには、毛細血管の浸透性を高める作用があり、水分代謝を調整します。

熱を下げるので、二日酔いの頭痛や吐き気を改善します。しゃっくりも止めてくれますよ。

昔の飲み会では、最後に柿と蕎麦を出して、二日酔いの防止にするのが、最高のもてなしだったそうです。

 

血行を良くしてくれるので、火タイプの生理痛や生理不順に良いでしょう。

桃は食物繊維に富み、腸内環境を良好に保ち、コルステロールや老廃物を排出します。

また抗酸化作用をもつ成分が含まれ、さらにクエン酸やリンゴ酸も含みます。

 

水タイプ

栗は腸を強くし、血液循環を改善するとされています。

豊富な食物繊維は便通を整え、たっぷりのビタミン・ミネラルで疲労回復を促します。

 

みかん

みかんは薬用果実として有名です。

皮は乾燥させると、陳皮(ちんぴ)という漢方薬になります。

特に痰を伴う咳に効果的です。

消化器系の熱を散らします。

 

ミラクルフルーツ〜バナナ〜

バナナの栄養価の高さは果物の中でもトップクラスです。

腸に良い成分の食物繊維にオリゴ糖、トリプトファンなどが、豊富に含まれています。

腸内環境の改善のポイントは、善玉菌にも悪玉菌にもなる日和見菌を味方につけること。

バナナに含まれる豊富な炭水化物の中に、フラクトオリゴ糖と呼ばれるものがあり、消化されにくい構造をもっており、そのまま腸に届くため、善玉菌の1種であるビフィズス菌のエサとなります。

ビフィズス菌が生成する、酢酸の殺菌作用が腸内の悪玉菌の繁殖を抑え、善玉菌を優勢にして腸内環境を整えます。

バナナには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。

善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌は、水溶性食物繊維を代謝することで、乳酸、酢酸などの有機酸を生成して、悪玉菌の繁殖を抑えます。

一方、不溶性食物繊維は、便通を促す蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便と一緒に悪玉菌を排出します。

 

まとめ

東洋医学における五果は、馴染みの無い物や手に入りにくい物が多く存在するので、似たような栄養を持つものでまとめました。

身体に良いのは地産地消なので、やはり日本産の物が相性は良いので意識して摂ってくださいね。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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