東洋医学で体質改善!痰湿や瘀血、津液(水分)不足は食事よりスムージー

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スムージー

野菜を手軽に摂れるのはスムージーですね。

でも本当に身体に合ったものを摂れていますか?

薬膳とは、体質に合い旬の物を選ぶ事を基本とします。こちらでは、季節毎のお勧めスムージーを書いていきます。

 

旬を意識したスムージー

春は肝臓が弱りやすい

基本的にはベリー系が良いですね。

目にも良いアントシアニンを多く含み、抗酸化作用も強いので、代謝の上がる春には適しています。

そこに、ヨーグルトを入れると

  • 身体に必要な水分を作りだす
  • 身体を潤す
  • 空咳を鎮める

などの、この時期に身体に必要な効能があります。

キャベツやほうれん草などの緑の野菜をプラスすると肝臓を回復させ血(栄養)も補います

 

夏は心臓が弱りやすい

基本的には、

  • 身体に水分を補給する
  • 抗酸化の作用が強い

などの特徴がある赤の野菜で夏の紫外線から身体を守りましょう。

  • スイカ
  • トマト

などを中心に、レモン汁を入れると津液(水分)を補います。

トマトとスイカは相性も良く、身体の熱を冷ますので熱中症予防にもなりますよ。

身体にこもった熱を発散し、冷え過ぎの防止に生姜も適度に摂りましょう。

 

季節の変わり目は胃が弱りやすい

胃もたれや胃腸の改善にはに

  • キャベツ
  • りんご

のスムージーが必須です。

この組み合わせは、腸内環境も整えるので、倦怠感の強い人にはお勧めです。

蜂蜜も加えると、便秘や下痢に有効で気(代謝)を補います。

 

秋は肺が弱りやすい

乾燥しやすい季節なので、身体を潤す作用が重要です。

  • 津液(水分)不足
  • 気(代謝)の低下

が起こりやすいので熱をとり津液(水分)を補う

  • キウイ

を選びましょう。

秋は玉ねぎが咳止めにもなり、牛乳を合わせると津液(水分)と気(代謝)を同時に補えます。

 

冬は腎が弱りやすい

寒い冬はホットスムージーにしましょう。

クロロゲン酸を含むごぼうで気(代謝)を補い、ましょう。

さらに生姜を合わせると効果は倍増ですね。

牛乳をベースに、岩塩で味を整えると身体を温めて寒い冬を乗り越えられますよ。

 

ミラクルフルーツ〜バナナ〜

バナナの栄養価の高さは果物の中でもトップクラスです。

腸に良い成分は、

  • 食物繊維
  • オリゴ糖
  • トリプトファン

などが知られ、豊富に含まれています。

腸内環境の改善のポイントは、善玉菌にも悪玉菌にもなる日和見菌を味方につけること。

バナナに含まれる豊富な炭水化物の中にフラクトオリゴ糖と呼ばれるものがあり、消化されにくい構造をもっており、そのまま腸に届くため、善玉菌の1種であるビフィズス菌のエサとなります。

ビフィズス菌が生成する酢酸の殺菌作用が腸内の悪玉菌の繁殖を抑え、善玉菌を優勢にして腸内環境を整えます

バナナには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。

善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌は

  1. 水溶性食物繊維を代謝する
  2. 乳酸や酢酸などの有機酸を生成する
  3. 悪玉菌の繁殖を抑える

一方、不溶性食物繊維は、

  • 便通を促す蠕動(ぜんどう)運動を活発にする
  • 便と一緒に悪玉菌を排出する

などの作用があります。

 

旬の野菜はなぜ重要か

四季の旬の食材について、出回り期とその他の時期での成分の違いがあります。

春(二月~四月)の旬の野菜といえば、

  • キャベツ
  • 新じゃが

などがあります。

夏(五月~七月)の旬の野菜は、

  • かぼちゃ
  • きゅうり
  • トマト

などがあります。

トマトのカロテン含有量の月別比較
図: トマトのカロテン含有量の月別比較[2]

トマトのカロテン含有量の月別比較

厚生労働省参考

トマトなどは店頭に一年中並んでいますが、出回り最盛期とそれ以外の時期では、栄養成分にはかなりの差があります。

ビタミンの一種であるカロテンを100g当たりで比較してみると、出回り期の7月とそうではない11月を比べると半分以下となりました。

秋(八月~十月)の旬の野菜といえば、

  • ゴボウ 
  • さつま芋

などがあります。

冬(十一月~一月)の旬の野菜は、

  • 大根
  • 白菜
  • ほうれん草

などがあります。

ほうれん草のビタミンC含有量も、出回り期の12月とそうではない9月を比べるとかなりの差があります。

このように旬の野菜は栄養の含有量が著しく高いのに対して、そうでない季節は平均より低くなります。

 

まとめ

スムージーは野菜の栄養を取り込むのに効果的です。

しかし生野菜は身体を冷やす効果も強いので摂り過ぎは要注意。

一日に一杯までにして旬で季節に必要な栄養素を選んで摂るとなお良いですね。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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