残暑に気をつける東洋医学の養生法
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残暑
季節の変わり目に体調を崩す。
崩した時は下痢を伴いだるくなる。ひどい時は吐き気も伴い大変だ。
これは東洋医学から見れば体質の問題であり改善は可能です。こちらでは原因と対処法について書いていきます。
季節の変わり目とは
東洋医学では季節の変わり目を土用と言い、それぞれの季節の前にある18日間のことをいいます。
土用のウナギは夏から残暑のことと思われがちですが、各季節に存在し、立夏の前が春の土用、立秋の前が夏の土用、立冬の前が秋の土用、立春の前が冬の土用です。
そのため、
- 立夏が5月5日なので、春の土用は4月17日~5月5日
- 立秋は8月7日なので、夏の土用は7月19日~8月7日
- 立冬は11月7日なので、秋の土用は10月20日~11月7日
- 立春は2月4日なので、冬の土用は1月17日~2月4日
というように考えます。
この季節には脾(消化器)の働きを良くしてあげることが大切です。
この季節には身体が栄養を吸収して各臓器を健康にします。
胃腸などの消化器の働きが悪いと
- 胃腸障害
- 食欲不振
- 便秘
- 下痢
などの不調に襲われやすくなります。
季節の変わり目に体調を崩すのは
胃や膵臓、腸が弱ると身体の水分代謝のバランスが崩れます。
排水溝から水が溢れて道路に水溜りが出来ているような状態になります。
このような水分代謝が低下した状態を東洋医学では水毒(すいどく)と呼びます。
身体は余分な水分を排出しようとするので、
- 下痢
- 吐き気
などが強い人は、身体が余分な水分を排出しようとしています。
水分の巡りが悪いと、老廃物の排出も出来ないのでダルくなるのは当然です。
- 胃腸の痛み
- 倦怠感
- 微熱
- 鬱のような症状
などは胃腸の不調から水分代謝が低下している証拠です。
水分代謝の低下とは浮腫みがひどくなる状態で、汗をかかない人や水分を摂らないのでトイレにあまり行かない人は顕著に出やすくなります。
残暑に食べたい食事とは
残暑に弱っている胃腸の養生は食事によるものが基本です。
季節の変わり目である土用という期間は、胃腸の調子を整えようという期間なのです。
食事の基本は、冷えや水分の滞りを解消する食材です。
温かい料理で、熱をしっかり通して、消化に良い旬のものを取り入れる食事が大切です。
基本は炭水化物を摂ることが大切です。
特に残暑の炭水化物はかぼちゃが旬を迎えます。
他にもサトイモや蓮根などがおすすめです。
合わせて夏に冷たいものをよく摂っていた人は白湯を飲みましょう。
大切なのは、水分を身体に吸収させる事ですが、冷たい水分は受け付けません。
また、ミネラルバランスが崩れているので、白湯で割ったホットポカリも倦怠感が強い人にはおすすめです。
そして、普段から節制し、空腹の時間を作りましょう。
残暑の時期に控えるべきは、
- 生もの
- 冷たいもの
- 甘いもの
- 脂っこいもの
などです。
おすすめなのは、
- 甘味のある野菜
- 豆類
- 雑穀
などです。
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まとめ
季節の変わり目に体調を崩すのは水分代謝が崩れるのが原因です。
弱っているのは、胃や膵臓などの消化器系の内臓ですね。
しっかりと水分を吸収させるためには、ホットポカリなどのミネラル分も整える物を選びましょう。
東洋医学の基本は心身一如(しんしんいちじょ)で、身体の調子が良ければ、心も調子が良くなりやすいと考えるので、落ち込みやすかったり憂鬱なときほど身体をいたわりましょう。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院